の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

日常生活で「伊」は「伊藤」「伊達」「伊原」など、姓(苗字)で目にすることが多いと思います。しかし、名前に使われることも多い漢字なんですよ。赤ちゃんの名付けに使いたいけど、どんな意味があるのか知らないという人のために、漢字の意味や由来、特徴など名付けのポイントをご説明します。

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「伊」漢字の読みや画数の基本情報

画数 6画
音読
訓読 かれ、これ、これ
名乗り いさ、ただ、よし
意味

1. これ。この
2. かれ。かの
3. これ。ただ
4. 川の名前
5. イタリアの略

由来/
成り立ち
「尹」は「丨」と「又」を組み合わせた漢字で「右手で杖を持っている」様子を表現している。これに人を表す「亻(にんべん)」を合わせて「杖を使って神様を呼び寄せる聖職者」を指すように。
説明の
仕方
伊豆の伊

「伊」の意味や由来は?

伊豆

「伊」はもともと神様を呼び寄せる聖職者を表す漢字でした。ツクリの「尹」は「丨」と「又」を組み合わせた漢字で「右手で杖を持っている」様子を表します。これに「人」を表す「亻(にんべん)」を組み合わせて「杖を使って神様を呼び寄せる」、つまり「聖職者」を表したのです。漢字ができた当時は聖職者の人名に使われるなど、特定の場面(固有名詞)でしか見られない漢字でした。

その後に当て字として「これ、この」などの意味をもつようになり、聖職者の人名にも見られなくなり、この意味では使われなくなったので「当て字の意味をもつ漢字」として広く浸透しました。
日本では「イ」の響きの当て字として伊豆、伊賀、伊太利と使われ、「伊=イタリア」を連想する人も多いかもしれません。

「伊(イ)」は男の子にも使える貴重な漢字

「伊」はどちらかというと男の子の名前によく使われる漢字です。特に最近人気があるのは「伊織(イオリ)」と「伊吹(イブキ)」という組み合わせで、明治安田生命の名前ランキングにそれぞれ何度もランクインしています。
「イ」の響きをもつ漢字は「衣」「依」など、やわらかい印象の字が多い中、「伊」は特徴的な字面と、昔から性や地名として見慣れた漢字なので「落ち着き」を感じさせ、男の子の名前にも使われているようです。

もちろん女の子の名前に使うこともでき、由伊(ユイ)や麻伊(マイ)、芽伊(メイ)など、普段聞きなれた人気の響きも、新鮮な見た目になりますね。

【「イ」の響きをもつ漢字】
「生」「維」「」「」「」など

調和のとれた「伊」を赤ちゃんに贈る

「伊」は意味だけを見ると「これ、この」などあまりイメージがわかないかもしれません。そのため、単に「イ」の響きに当てて名前に使う人も少なくないと思います。しかし、漢字の成り立ちを掘り下げると願いや想いが考えられるかもしれませんよ。

もともとの意味である「聖職者」は、神様と一般の人々とを引き合わせる「全体をうまく調和させる」役割があり、「宇宙を調和させる人」とも言われていました。ここから「人とうまく調和のとれる子になってほしい」と想いを込めることができますよ。
さらにここから、人々を良い方向に導く「リーダー」の役割や「信頼」と連想することもできます。「伊」を「○○は伊達ではない」と使えば、「本物である→実力がある」と連想できるので、「リーダー」「信頼」のイメージと重ねて「先頭に立って人々を引っ張っていくような子に」「信頼を得るだけの実力を備えた子に成長してほしい」と願いを込めることもできます。

また、「伊達政宗」など、「伊」が使われた名をもつ戦国武将のイメージや「伊=イタリア」の「外国風」のイメージをもとに願いを込めることもできそうですね。
「伊」がどんな意味をもつ漢字か理解し、素敵な想いを込めて赤ちゃんに名前をプレゼントしてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
(イオリ)
伊吹(イブキ) など

伊(ユイ)
伊(マイ)
伊(メイ) など

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