唯の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「唯」は「唯一」「唯一無二」などの言葉からすぐに「ユイ」と読める漢字で、女の子の名前でよく使われます。「ユイ」の響きはかわいらしいので、赤ちゃんの名前に使いたいと考える人も多いと思います。素敵な名前を考えられるよう「唯」の意味や名付けのポイントをご説明します。
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「唯」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 11画 |
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音読 | イ、ユイ |
訓読 | た(だ) |
名乗り | ただ |
意味 | 1. ただ。限定の助字
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由来/ 成り立ち |
ツクリにある「隹」はずんぐりした小さい鳥を意味し、「重さ」を連想させる。ここから「唯」は「1点に集中する→それだけになる→ただ~だけ」と変化した。 |
説明の 仕方 |
唯一の唯 |
「唯」の意味や由来は?
「唯」は「ただ~だけ」のように限定の意味をもつ漢字です。「唯一」という言葉はこの意味で使われており、「ただ一つだけで他にないこと」を意味しますね。「唯」の漢字の成り立ちには諸説ありますが、「隹」に着目すると漢字の由来が見えてきます。
ツクリにある「隹」はずんぐりした小さい鳥を意味する漢字です。「ずんぐり」という言葉は「重さ」を連想させるので、「隹」には「1点に重みを掛ける」というイメージがあります。そのイメージを踏まえて、「唯」は「1点に集中する→それだけになる→ただ~だけ」と変化して限定の意味をもつようになりました。
余談ですが、家に帰ったときに使う「ただいま」という言葉は漢字で「唯今(只今)」と書き、「唯」の字を使うこともあります。これは「ただいま帰りました」の「帰りました」が省略されたもので、「まさに今=この1点の時間に」帰ってきたことを意味しています。
人気の「ユイ」の響きに当てられる「唯」
明治安田生命の名前ランキングによると2010~2015年の6年間、女の子の名前で「ユイ」の響きは、1・2位を争う人気があります。その「ユイ」の響きに当てられるのが「唯」です。
「唯」はパッと見てすぐに「ユイ」と読めるので重宝され、漢字一字で唯(ユイ)と使われます。最近では名乗りの「イ」を使って「ユイ」の響きに優唯、友唯、由唯などと当てられています。一字で「ユイ」の響きをもつ漢字は他にも「結」「由」などがあり、画数・字面・意味、また、そこから込められる願いや想いがそれぞれ異なります。しっかりと比較してふさわしい字を選んであげてくださいね。
「ユイ」は人気の名前なので、友達と呼び名がカブる可能性があることは覚えておきましょう。唯花(ユイカ)、唯菜(ユイナ)、唯羽(ユイハ)など組み合わせを工夫するのも良いかもしれません。
女の子の名前が目立ちますが、男の子の名前にも「唯」は人気があります。「ユイト」の響きに当てて唯斗、唯翔、唯人、唯仁などと使われます。他にも唯太(ユイタ)や「イ」の響きで琉唯(ルイ)や可唯(カイ)などの使用例もあります。
「唯」にはどんなイメージがある?
「唯」からはどんな印象を受けるでしょうか。「唯」を含んだ熟語などを連想するとイメージが膨らみますよ。
たとえば「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」という仏教の言葉は、「自分という存在はこの世にただ一人で尊い存在である」という意味を表しています。芸術の世界では「唯美主義」という考え方があり、これは『「美」を唯一絶対で価値のあるものとし、その価値を追及する考え方』です。哲学の世界では「唯心論」という考え方があり、「世界を成り立たせるのは、人の心だけだ」ということを説いています。「ただ~だけ」という意味は、1つを強く信じる様子が連想され、芯の強さを感じますね。
ちなみに、「唯」は限定の助字で「ただ1つを選び、それ以外は考えない」とネガティブなとらえ方もできますが、逆に言えば「様々な物から一つを選んで追求していく」様子になります。名付けをするときにはポジティブな面を見ることも大切ですよ。
子供の大切さを表現できる「唯」
「唯」を使うと、子供が「この世に唯一の存在であること」「他にはいない、かけがえのない存在であること」を表現でき、生まれてくることへの喜びを素直に伝えることができますね。
また、先ほどのイメージから「色々なものに触れ自分だけの正しさを見つけてほしい」「一つのことを突き詰めて考えられる子に」という願いも込められそうです。
どんな成長を遂げてほしいか、「唯」に願いを込めて、素敵な名前を考えてあげてくださいね。