の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「苑」は「オン」や「ソノ」といった特徴的な響きで名前に使われる漢字です。しかし、日常生活では「皇居外苑」のように場所の名前で見かけたり、飲食店の名前で見かけたりするだけで、どんな意味をもつかピンときませんね。意味を理解し、素敵な名前を考えられるように成り立ちやイメージなど、「苑」を使った名付けのポイントをご説明します。

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「苑」漢字の読みや画数の基本情報

画数 8画
音読 ウツ、エン
訓読 その、ふさ(がる)
名乗り あや、しげ
意味

1. まきば。囲いを設けて鳥獣を飼うところ
2. その。草木を植えた庭園。宮中の庭園
3. 草木が茂る様子
4. 物事の集まるところ

由来/
成り立ち
ゆるやかに曲がることを表す「夗」に、「艹(くさかんむり)」を合わせて「ゆるやかな起伏に草木が生える土地」を表現している。
説明の
仕方
明治神宮外苑の苑

「苑」の意味や由来は?

庭園

「苑」は「その」と読んで「草木を植えた庭園」の意味があります。「園」と同じ意味をもつため、庭園や公園の敷地の総称を「苑地」とも「園地」ともいいます。この漢字の成り立ちは、下部にある「夗」が深くかかわっています。

「夗」は丸く(ゆるやかに)曲がることを表し、これに草木を表す「艹(くさかんむり)」を組み合わせて「ゆるやかな起伏に草木が生える土地」、あるいは「周囲を丸く囲まれた草木の生える土地」を表現しています。ここから「草木を植えた庭園」「まきば」を意味するようになりました。
さらに、「囲まれた場所→周囲に漏れない」と変化して「物事の集まるところ」の意味ももつようになりました。飲食店の名前で「苑」が使われているのは、「人々が集まる」商売繁盛を祈願したことに由来しているそうです。

個性的な響きを多くもつ「苑」

「苑」は「エン」「オン」「ソノ」と、個性的な響きを多くもつ漢字です。これらの響きをもつ漢字はそれほど多くないため、名付けでも重宝されています。
男女どちらの名前にも使われていますが、比較的女の子に好まれ、人気の「リオン」の響きに当てて莉苑(リオン)や梨苑(リオン)など、ほかにも紫苑(シオン)や美苑(ミオン)と使われます。「ソノ」の響きを使えば苑絵(ソノエ)や苑花(ソノカ)、苑実(ソノミ)などが考えられます。

男の子なら、「オン」の響きを使った志苑(シオン)や李苑(リオン)、怜苑(レオン)などの名前が見られます。女の子にも使われる響きなので、組み合わせる漢字で性別を表現してあげるのがポイントです。

穏やかさを感じさせる「苑」

草木や花が咲く「緑溢れる庭園」を連想させてくれる「苑」は、「皇居外苑」「新宿御苑」「明治神宮外苑」と使われるように、草木が風になびく「穏やかな」情景を連想させます。切り整えられた木々や整備された通路、灯籠などの照明が準備され、「上品」「洗練された」印象もあります。
また、「物事の集まるところ」の意味から、「芸苑」や「文苑」と使えば「学問・芸術の集まるところ」を表します。「苑」は多くの人々に認められた場所であることが分かりますね。

これらから名前に願いや想いを込めるなら「温厚な人柄になってほしい」「のびのびと落ち着いた性格の子に」と考えられます。
「物事の集まるところ」の意味からは「周囲にたくさんの人が集まるような人望の厚い子に育ちますように」「華やかな舞台で活躍できる子に」と願いを込めることもできますよ。

個性的な響きをもつ「苑」は新鮮な印象も与えてくれます。わが子なりの想いを込めて、「苑」を使った素敵な名前をプレゼントしてあげてください。

【組み合わせて使われる漢字】
苑(シオン)
苑絵(ソノエ)
(ソノカ)
(ソノミ)
苑(ミオン)
苑(リオン)
苑(リオン) など

苑(シオン)
苑(リオン)
苑(レオン) など

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