の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「恭」は日常生活では名前以外であまり使われない漢字ですね。そのため、どのような意味をもっているか知らない人もいると思います。しかし、芸能人の名前で目にするなど名付けには古くから使われてきた字です。「恭」を使った素敵な名前を考えられるように漢字の成り立ちや意味、イメージといった名付けのポイントをご説明します。

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「恭」漢字の読みや画数の基本情報

画数 10画
音読 キョウ
訓読 うやうや(しい)、つつ(しむ)
名乗り うや、く、すみ、たい、たか、たかし、ただ、ただし、ちか、つか、のり、みつ、やす、やすし、ゆき、よし
意味

1. 慎む
2. うやうやしい。礼儀正しく慎み深い

由来/
成り立ち
「共」は両手でお供え物を差し出す様子を表す。「心」を組み合わせてそのお供え時の心境を表して「慎む」の意味になった。
説明の
仕方
恭賀新年の恭

「恭」の意味や由来は?

慎み深い

「恭」には「慎む」「うやうやしい」の2つの意味があります。「うやうやしい」は聞きなれない言葉ですが、意味は「礼儀にかなって丁重であること」。2つの意味はどちらも「控えめ」な様子を表しているのです。この漢字の成り立ちは「恭」の字を上下に分解することで理解できます。

下部の「㣺」は「心」を表しているので、「共」と「心」を組み合わせたのが「恭」です。
「共」は下の点2つが「左右の手」を表し、両手で器を捧げ持って「神様へのお供え」を行う情景を表現しています。ここから、偉大な存在である神様にお供えするのは「慎み深い、うやうやしい」ことであると、心境が意味になりました。つまり、「共=うやうやしい」の意味で使われていたのです。
その後、「共」は現在のように「ともに」の意味で使われる機会が増えたため、別の字でこれを表現する必要がでてきました。こうして「うやうやしい」という「気持ち、心」を表すことから、「心」の字を「共」に組み合わせて「恭」が誕生しました。

名乗りの多い「恭」

「恭」は昔から名前に使われており、古くは「恭(ツツシム)」と読ませるほど、謙虚な姿勢を表現した漢字だと考えられていたようです。
現在では音読みの「キョウ」の響きでよく使われ、男の子なら恭平(キョウヘイ)や恭介(キョウスケ)、恭吾(キョウゴ)など、女の子なら恭子(キョウコ)や恭香(キョウカ)などが考えられます。
ほかにも、「スミ」「タカ」「チカ」「ノリ」「ヤス」「ユキ」「ヨシ」などの様々な名乗りがあり、なかでも「ヤス」「ヨシ」は有名なので貴恭(タカヤス)、明恭(アキヨシ)、恭久(ヨシヒサ)、恭羽(ヤスハ)、恭祢(ヤスネ)、恭花(ヨシカ)、恭穂(ヨシホ)と男女それぞれの名前に使うことができます。

礼儀正しさ、謙虚な心を表す「恭」

「恭」には「慎む」「うやうやしい」といった控えめな様子を連想させる意味があります。ここからは人を敬い、しっかり挨拶できるなど「礼儀正しさ」「思いやり」「謙虚」なイメージがあるといえます。
「恭」を使った四字熟語を見ても、「周囲の言葉に素直に従うこと」を表す「至恭至順(しきょうしじゅん)」や「穏やかで、素直で、うやうやしく、慎ましく、控えめなこと」を表す「温良恭倹(おんりょうきょうけん)」などと使われ、人の意見をしっかりと受け止める素直で誠実な様子が伝わってきます。

「恭」にはどんな願いが込められる?

「恭」には「控えめ」で「礼儀正しい」イメージがあるので「謙虚な気持ちを忘れないように」「見のほどをわきまえ、いつも冷静に自分を見つめることができる子に」と願いを込めて名前に使うことができます。
また、「思いやり」「誠実」のイメージをもとに「周りへの配慮を忘れない人になるなってほしい」「皆から信頼されて愛される人気者に」といった願いも込められますよ。
自分の主張を押し付けず、周囲を認める寛容な心をもった子に育ってくれそうですね。

「恭」が持つ意味やイメージを理解して、漢字の組み合わせなども考えながら素敵な名前をプレゼントしてあげてください。

【組み合わせて使われる漢字】
恭(アキヨシ)
(キョウゴ)
(キョウスケ)
恭平(キョウヘイ)
恭(タカヤス) など

(キョウカ)
(キョウコ)
恭羽(ヤスハ)
(ヨシカ)
(ヨシホ) など

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