明の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「明」は「明るい」という言葉で日常的に使われ、その言葉のイメージから光があふれた輝かしい情景が連想されます。また、「聡明」や「賢明」といった熟語から「賢さ」を連想する人もいるかもしれません。では「明」には本来どのような意味があるのでしょうか?意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「明」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 8画 |
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音読 | ミョウ、ミン、メイ |
訓読 | あ(かす)、あ(かり)、あ(く)、あ(くる)、あ(ける)、あか(らむ)、あか(るい)、あか(るむ)、あき(らか) |
名乗り | あかり、あかる、あきら、あきらけい、あけ、きよし、くに、てる、とうる、とし、のり、はる、ひろ、みつ、よし |
意味 | 1. あきらか。明るい
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由来/ 成り立ち |
もとは「朙」と書いた。「囧」は部屋の窓を表し、「月」と組み合わせることで「(月の光が窓から差し込んで)明るく照らす」様子を表す。 |
説明の 仕方 |
明暗の明。「あかるい」 |
「明」の意味や由来は?
「明」とは、「光が照らして明るい」「はっきりしている」や、そこから派生して「夜があける」「明日」など様々な意味をもつ漢字です。
「明」はもとは「朙」と書かれていました。左側の「囧」は部屋の窓を表し、これに「月」を組み合わせて「(月の光が窓から差し込んで)明るく照らす」様子を表したのがこの漢字の始まりでした。さらに、暗闇に光が差し込む様子が転じて、頭の中のモヤモヤが晴れて「賢い」など様々な意味に展開していったといわれています。
「明」は名付けに人気の漢字?注意点は?
「明」は以前は「アキラ」の響きで男の子の一文字名前によく使われていました。ただ、最近だと女の子の名前に多く使われているようです。明治安田生命の名前ランキングによると、2000年以降では「明日香(アスカ)」と「明莉(アカリ)」の名前が人気で、それぞれ何度もランクインしています。
ほかにも女の子なら明依(メイ)や明寧(アカネ)、明穂(アキホ)、男の子なら明大(アキヒロ)、光明(コウメイ)、明翔(ハルト、ヒロト)など、「アキ」「メイ」「ハル」「ヒロ」といった様々な響きで名前に使われています。
ただし、一文字で「明」の名前は注意が必要です。女の子で「アカリ」「メイ」、男の子で「アキラ」など読み方が多いため、一見で読めない可能性があります。漢字を組み合わせて明里、明莉とするなど工夫してあげると良いかもしれませんね。
誠実さを連想させる「明」
「明」を使った四字熟語はたくさんあり、漢字の意味以外からも字のイメージをとらえられますよ。
「明朗快活(めいろうかいかつ)」という言葉は「明るくほがらかで、元気がいい様子」を、「山紫水明(さんしすいめい)」は「自然が輝く美しい風景」を、「公明正大(こうめいせいだい)」は「公平で堂々とした様子」を、「明鏡止水(めいきょうしすい)」は「心が清く澄み切っている様子」をそれぞれ意味します。
ここから、「明」という字には「明るく前向き」で「元気」「活発」な様子や、「賢さ」「誠実さ」のイメージがあります。また、明(光)と暗(影)の対比をもとに「正義」「正しさ」と連想することもできますね。
明るい未来を願って「明」を贈る
「明」は漢字がもつ印象から「明るく元気に育ってほしい」「聡明な人になってほしい」と願いを込められることが多いようです。
さらに、光が差し込む様子から、「周りを明るく照らし、誰からも好かれる人になってほしい」と願いを込めることもできます。自分の人生だけでなく、周囲を明るく笑顔にさせる素直で誠実な子になってほしいですね。
「明」はキラキラと輝く希望を表現した漢字です。どんな意味をもつのか理解し、「明るくポジティブ」なイメージを活かした素敵な名前を考えてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
明大(アキヒロ)
明翔(アキト、ハルト、ヒロト)
和明(カズアキ)
英明(ヒデアキ) など