粋の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「粋」は「粋(いき)なはからい」や「粋な姿」のように使われる漢字で、何となく「センスの良さ」を感じさせてくれますね。名前に使えばしゃれた印象を与えてくれそうです。「粋」を使った素敵な名前をつけられるように、漢字の意味や由来、名付けのポイントなどをご説明します。
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「粋」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 10画 |
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音読 | サイ、スイ |
訓読 | いき |
名乗り | きよ、ただ、よし |
意味 | 1. 混じりけがない
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由来/ 成り立ち |
元々はツクリに「卒」が当てられた「粹(スイ)」という文字。「米」と組み合わせて「完全に精米した米」つまり「混じりけがない」という意味に。 |
説明の 仕方 |
純粋の粋 |
「粋」の意味や由来は?
「粋」は「いき」と読んで、「人情に通じてものわかりがよい」の意味で使われていますが、本来は「混じりけがない」「完全、質がよい」などを表す漢字です。
元々はツクリに「卒」が当てられた「粹(スイ)」という文字でした。「卒」が「完全」の意味をもち、これに「米」を組み合わせて「完全に精米した米」という意味が生まれ、そこから派生して「混じりけがない」という意味をもつようになりました。「純粋」という言葉はこの意味で使われていますね。
また、「混じりけがない」のは「一つのものに特化している」状態ともいえるので、そこから「もっぱら」の意味でも使われるようになりました。
ちなみに「粹」は、「粋」の旧字体と呼ばれる昔の漢字ですが、名付けには「粋」と「粹」のどちらも使うことができます。読みに違いはありませんが、画数が「10画」と「14画」で異なります。
「粋(いき)」とは?
本来は「完全に精米した米」の意味をもつ「粋」が、どうして「粋なはからい」や「粋なお店」などと使われる「いき」の意味で使われるようになったのでしょうか。
「いき」は、江戸時代に庶民の生活の中から生まれた美意識のことで、「人情に通じてものわかりがよい」「あかぬけて、色気のある身なり、立ち振る舞いをすること」といった意味合がありました。
どうしてこの「いき」の美意識に「粋」の漢字が当てられたのかには諸説ありますが、もともと「心もち、心意気」を意味する「意気(いき)」が当てられていました。その義理人情に厚く、純粋に物事にうちこむ姿勢から「粋」の混じりけのない様子と重なる部分があると考えられたのではないかといわれています。
「粋」で名付けをするには?
「スイ」や「イキ」という読みを活かすと、とても特徴的な名前を付けられます。男の子なら琉粋(リュウスイ)、英粋(エイスイ)などと使えますし、女の子なら、粋羽(スイハ)、妃粋(ヒスイ)、小粋(コイキ)などが考えられます。
また、「キヨ」という名乗りがあるので、粋史郎(キヨシロウ)や粋人(キヨト)、粋花(キヨカ)など、男女それぞれに合わせた使い方ができそうです。一文字名前で粋(スイ)と使うのは、男の子と女の子のどちらにも使われているので、性別が分かりにくくなる点は覚えておきましょう。
【「スイ」の響きをもつ漢字】
「吹」「彗」「翠」「穂」など
【「キヨ」の響きをもつ漢字】
「清」「聖」「澄」など
名前に「粋」がある子は我が道を進む
「粋」は漢字本来の意味よりも「粋(いき)」の意味をイメージする人がほとんどだと思います。そのため、「気がきく」「センスがよい」「おしゃれ」「芸術家肌」などを思い浮かべることが多いでしょう。一本筋の通った、自分の考えを持っているような印象を受けるのではないでしょうか。
「純粋」という言葉から「混じりけがない」という漢字本来の意味で「素直さ」や「完璧さ」などを想起する人もいますね。
日本的な美意識を活かした願いを「粋」に込めて
「粋」の漢字を使うなら、その意味通りに「人情に通じ、気遣いのできる人間になってほしい」と願いを込めてあげられますね。「気が利く」「品が良い」「おしゃれ」など、粋な姿から連想して色々な願いや想いを考えることもできます。日本人らしく、細やかで優しい人に成長してくれそうですね。また、「純粋な気持ちを持ち続けてほしい」という想いを込めるのも素敵ですね。
「粋」がもつ美意識やこだわりの強さを上手に想いにのせて、素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。