の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「梓」は特徴的な「アズサ」の響きで女の子の一文字名前に使われます。字の左側に「木」があることから予想がついた人もいるかもしれませんが、実は「樹木」を表した漢字だとご存知だったでしょうか?「梓」の意味や由来、どんな植物を表すのかなど、名付けのポイントをご説明します。

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「梓」漢字の読みや画数の基本情報

画数 11画
音読
訓読 あずさ
名乗り あず
意味

1. あずさ。落葉高木で、中国では最も優れた良材として、各家庭に植えられた
2. 版木。文書を木に彫って印刷すること
3. 木材で各種の器具を作る職人。建具師

由来/
成り立ち
先が尖っていることを意味する「辛」に「木」を合わせることで「葉の先端が尖った樹木」を表現した。
説明の
仕方
「あずさ」。「木へん」に「立」と「十」を組み合わせた漢字

「梓」の意味や由来は? 

クエスチョン

「梓」は冒頭でもお伝えした通り、樹木を表す漢字です。ただ、漢字が作られた中国とそれを伝えられた日本で同じ樹を指している訳ではありません。多くはノウゼンカズラ科の「キササゲ」という樹木を表す漢字だといわれ、ほかにもトウダイグサ科の「アカメガシワ」やカバノキ科の「ミズメ」とする様々な説があります。

この漢字の成り立ちはヘンの「木」とツクリの「辛」に分けると見えてきます。「辛」は先が尖っていることを意味する漢字で、「木」と合わせることで「葉の先端が尖った樹木」を表し、「キササゲ」を指すようになったといわれています。

「梓」はどんな木?特徴は? 

「梓」は先ほども述べた通り、どの樹の種類を指すかはっきりしていませんが、多くはノウゼンカズラ科のキササゲだといわれています。

alt

キササギの葉

漢字ができた当時の中国では、この「梓」が指す樹は非常に固く良質だとされ、建築や器具製作に広く用いられていました。転じて、「梓」を取り扱う職人を「梓人(しじん)」と呼ぶようになり「建具師、大工の親方」を表すようになりました。
また、その材木に文字や図面を彫って、印刷や出版に使われることもありました。ここから、現在でも「本を出版すること」を「上梓(じょうし)」といいます。
「建築」や「出版」に使われる日常生活に欠かせないとても貴重な材木だったといえそうです。

「梓」は「アズサ」の読みで使われることが多い? 

1976年に人名漢字として使えるようになった「梓」は、特徴的な「アズサ」の一文字名前で、明治安田生命の名前ランキングにも2008年と2013年にランクインしています。ただ、最近では縮めた「アズ」や、音読みの「シ」の響きで使われることも増え、女の子の名前で梓(アズサ)、梓咲(アズサ)、梓美(アズミ)、梓葉(アズハ)、梓乃(シノ)などが見られます。漢字一文字では古風で優しい印象があり、二文字になると「梓」と合わせる漢字によって、華やかさや可憐さを感じることができます。

数としては多くありませんが、男の子の名前にも使われて梓真(アズマ)、梓音(シオン)、太梓(タイシ)、悠梓(ユウシ)、蒼梓(ソウシ)などが見られます。

「梓」のように美しく知的な人になるよう願いを込めて

「アズ」「アズサ」の特徴的な響きを使いたいと「梓」の字を考える人もいると思いますが、ぜひ願いや想いも込めてあげたいですね。

「梓」は樹木を表すことから想像を膨らませば「美しくのびのびと育ってほしい」「まっすぐ大きくなるように」と願いを込められます。
また、その木を出版に使っていたことから、本や文学など「文化的で落ち着いた」「知的」な雰囲気がイメージされますね。「読書好きで、自分の考えをもった芯の太い人になってほしい」と願いを込めることもできそうですね。
ほかにも、日本では丈夫でしなやかな梓の木を「弓」に加工することがあり、これを「梓弓(あずさゆみ)」と呼んでいました。弓のように「強さとしなやかさを持って、困難にも負けない人になってほしい」と表現することもできそうです。

漢字がもつ意味やイメージを理解し、「丈夫な樹木」「文学」といったキーワードをもとに「梓」を活かした素敵な名前を考えてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
(アズサ)
(アズキ)
(アズミ)
(アズホ)
(シノ) など

(アズマ)
梓(タイシ)
梓(ユウシ)
梓(ソウシ) など

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