の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「祝賀」「慶賀」「年賀状」など、縁起の良さそうな場面で見かける「賀」。そのイメージをもとに「名前に使いたい」と考える人もいますが、意味はご存知ですか?せっかく名前に使うなら、漢字の意味をきちんと理解しておきたいですね。「賀」の意味や由来など、名付けのポイントをご説明します。

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「賀」漢字の読みや画数の基本情報

画数 12画
音読
訓読 いわ(う)
名乗り いわう、か、しげ、のり、ひろ、ます、よし、より
意味

1. 祝う。喜ぶ。物を贈り祝福する
2. 祝意を表する品物や言葉。祝い
3. ねぎらう。褒める
4. になう(荷)。かつぐ

由来/
成り立ち
「加」に「貝」を組み合わせて「豊作の儀礼」「新しい生命を祝う儀式」を表現したため、めでたい意味をもつようになった。
説明の
仕方
祝賀の賀。「加」の下に「貝」を組み合わせた「賀」

「賀」の意味や由来は?

祝い

「賀」には「祝う、喜ぶ」などのおめでたい意味があります。この由来は「賀」を「カ」「口」「貝」の3つに分解すると理解できます。それぞれの解釈には諸説あるので、ここでは1つの説をもとにご説明します。

「力」は田畑を耕す「スキ」という道具を、「口」は神様へのお祈りに使う器を表し、2つを合わせて「加」は「(スキを清めて)豊作を祈る儀礼」を表現しました。「増える、加える」の意味は、この豊作でたくさん物が取れるところからきているんですね。
下部の「貝」はそのまま貝を表し、当時なかなか手に入らなかったことから「貴重なもの→価値のあるもの」と変化し、「繁栄、発展」や「生産力」の象徴だと考えられていました。そのため「加」に「貝」を合わせた「賀」も「豊作の儀礼」「新しい生命を祝う儀式」を表現しています。こうして「祝い」「喜び」に関連した意味をもつようになりました。

「ガ」「カ」の響きで止め字に使われる「賀」

近年、男の子の名前で「コウガ」や「ユウガ」など「ガ」の響きを当てた名前が増えています。中でも「タイガ」の響きは、明治安田生命が発表する名前ランキングで2004~2015年まで12年間連続でトップ50にランクインするほどです。「賀」は喜ばしい印象をもつこともあり、これらの響きに当てられて泰賀(タイガ)や航賀(コウガ)、裕賀(ユウガ)などと使われます。
また、「祝い」とは「善いこと」を指すので、ここから「ヨシ」の名乗りも生まれました。賀斗(ヨシト)や賀博(ヨシヒロ)、一賀(カズヨシ)などの名前を考えることもできます。

「ガ」の響き以外に、「カ」と読めるので春賀(ハルカ)や彩賀(アヤカ)、美賀(ミカ)など女の子の名前に使うことができますよ。

【「ガ」の響きをもつ漢字】
」「」「我」「駕」など

喜びの気持ちを「賀」に込めて

還暦や米寿など「長寿を祝うこと」を「賀寿」、「祝いの酒盛り」を表す「賀宴」、「祝いの言葉」を表す「賀辞」、「正月を祝うこと」を「賀正」など、「賀」を使った熟語はどれも「祝い」や「喜び」を連想させるものばかりです。「喜びに溢れる人生を」と願いを込めて「賀」を贈ってあげましょう。

人によっては「賀正」、つまり「お正月」のイメージから「冬」「雪」を連想する人もいるかもしれません。赤ちゃんが生まれてくる季節と重ねることもできそうですね。また、古くから正月を祝う文化があり、「年賀状」「おせち料理」「鏡餅」など、伝統が詰まっている様子からはどこか「古風」なイメージもあります。「おしとやかな人になってほしい」「いつも落ち着いた子に成長してほしい」と願いを込めることもできそうですね。

「賀」は、わが子が生まれる「喜び」の気持ちをストレートに表現できる漢字でもあります。「賀」を使って素敵な名前を考えてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
賀(タイガ)
賀(コウガ)
賀(ユウガ)
(ヨシト)
賀(アヤカ)
賀(ミカ) など

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