雅の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「雅」という漢字からは「優雅」や「雅楽」など、どこか日本的で品がある言葉を連想しませんか?「雅」がもつイメージをうまく活かした素敵な名前を考えられるように、漢字の意味や由来、名前に使うときの注意点がないかなどをご説明します。
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「雅」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 13画 |
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音読 | ガ |
訓読 | - |
名乗り | ただ、ただし、つね、なり、のり、ひとし、まさ、まさし、まさり、まさる、みやび、もと、よし |
意味 | 1. みやび。みやびやか
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由来/ 成り立ち |
鳥を表す「隹」と、カラスの鳴き声を表す擬声語「牙(ガ)」を組み合わせてできた。 |
説明の 仕方 |
優雅の雅、みやび |
「雅」の意味や由来は?
「雅」は「みやび」と読み、「あでやか」「みやびやか」などを意味します。元々、「雅」はカラスを意味しており、鳥を表す「隹」と、カラスの鳴き声を表す擬声語「牙(ガ)」を組み合わせてできた漢字です。
どうしてカラスを表す漢字が「みやびやかな様子」を意味するようになったかというと、中国最古の詩集「詩経(しきょう)」に由来します。詩経の中で貴族社会の宴会で詠まれる詩を「大雅・小雅(たいが・しょうが)」と記しており、「が」の響きに「雅」の文字を当てたのが始まりです。ここから「雅」はカラスの意味から外れて、「貴族社会の宴会風景=みやびやかな様子」を意味するようになりました。
その後、みやびやかな様子から派生して「高貴な人の品がある様子」を連想し、ゆったりとした振る舞いから「あでやか」という意味をもつようになりました。身なりがしっかり整っている様子から「正しい」の意味でも使われることもあります。
「雅」を「マサ」と読む名前は減っている?
雅子(マサコ)や雅美(マサミ)、雅紀(マサキ)、雅治(マサハル)など、「雅」といえば男女ともに「マサ」の読みがよく使われていました。しかし近年、その使われ方は少なくなっています。
男の子の名前では「マサ」の読みは今でも見られますが、どちらかといえば止め字として使われることが多く、大雅(タイガ)、風雅(フウガ)、悠雅(ユウガ)のように「ガ」と読ませる名前が人気です。明治安田生命の名前ランキングを見ると「大雅(タイガ)」の名前が2004~2015年の12年間に9回ベスト100にランクインしています。
女の子の名前では「雅」の一文字で「ミヤビ」と読ませる名前が人気で、2015年の名前ランキングで47位にランクインしています。「マサ」と読ませる名前は少なくなっていますが、雅妃(マサヒ)、雅姫(マサキ)など女の子らしい止め字との組み合わせが見られます。
【「ガ」の響きをもつ漢字】
「賀」「河」「牙」「我」「芽」など
【「マサ」の響きをもつ漢字】
「勝」「優」「政」「真」「聖」など
高貴な印象を与える「雅」
「雅」は、みやびやかな貴族社会からの連想で、「貴族の高貴さ」「上品で洗練された美しさ」などが思い浮かびます。日本の昔ながらの「ゆったりとした和の雰囲気」のイメージもありますね。
「雅」から貴族社会の高貴なイメージばかりを考えると、「一般の人が名前に使うのは少しハードルが高いかな?」と心配する人もいるかもしれません。しかし、ランキングにも入る人気の漢字ですし、どんな願いや想いをこめて「雅」を使ったのかが大切なので、しっかりと気持ちを込めて名付けていれば心配する必要はありませんよ。
「雅」は上品で礼儀正しい子
「雅」の文字には、その意味の通り、「みやびやかで上品な人間になってほしい」という願いを込めるのがシンプルです。また、貴族社会からの連想で、品があって心に余裕がある様子をイメージして「礼儀正しく気配りのできる人に成長してほしい」「社交性があり、世渡りが上手な人になってほしい」という願いも込められそうですね。
「雅」はその一文字で、上品な印象を与えてくれる素敵な漢字です。読み方も様々あるので、男の子でも女の子でもいろいろな名前を考えられます。「雅」を使った素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。