瑚の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
沖縄の海に多く生息する「サンゴ」は漢字で書くと「珊瑚」と書きます。これに使われている「瑚」の字は、1990年から名前に使えるようになった名付けでは歴史の浅い漢字です。どんな意味をもっているかご存知ですか?「瑚」の特徴をとらえて素敵な名前を考えられるよう、名付けのポイントをご説明します。
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「瑚」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 13画 |
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音読 | コ、ゴ |
訓読 | - |
名乗り | - |
意味 | 1. 瑚璉
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由来/ 成り立ち |
明確な理由は分かっていない。「サンゴ」に漢字を当てる際に「ゴ」の響きをもつ「胡」と宝石を表す「王」を組み合わせて生まれたと考えられる。 |
説明の 仕方 |
珊瑚の瑚 |
「瑚」の意味や由来は?
「瑚」は一字では特定の意味をもたず、「瑚璉(これん)」や「珊瑚(さんご)」と漢字を組み合わせることで意味をもつ漢字です。「瑚璉」は「瑚」も「璉」もどちらもお供えに使う器の名前を指し、「穀物などを盛って神に祭るための器」を表しています。「珊瑚」はサンゴ礁などと耳にする海の生物として有名ですね。
この漢字の由来ですが、はっきりとは分かっていません。最古の漢字集である『説文解字』のなかで「(瑚は)珊瑚なり」とすでに記載があり、それ以前にどう成立したかは分かっていないのです。おそらく「サンゴ」という言葉に対して漢字を当てたときに「ゴ」の響きを表す「胡」と「王」を合わせて「瑚(ゴ)」の漢字が生まれたと考えられます。
「瑚」が表す「珊瑚」ってどんな生物?
「瑚」の字を使って表す「珊瑚(サンゴ)」は、海の中に生息する動物です。植物や岩だと勘違いする人もいますがそうではありません。種類によって特徴は違い、群れを成して海岸にサンゴ礁を造るものもいれば、宝石を形成するものもいます。この宝石は、一般的に「コーラル」と呼ばれ、サンゴの色によって赤・白・碧など様々な色をもつ装飾品に加工されます。ここから「瑚=宝石」のイメージをもつ人も多くいます。仏教における7つの宝の1つにも数えられ、古くは金や銀と同等に貴重なものだと考えられていました。
「瑚」は特徴的な字面をもつ漢字
「瑚」は1990年(平成2年)に人名漢字として使えるようになりました。「宝石」を連想させるため、女の子の名前に使われることが多く、「コ」の響きの定番である「子」と違いを出すためにたびたび使われています。
たとえば、真瑚(マコ)や瑚都(コト)、仁瑚(ニコ)、莉瑚(リコ)といった2文字2音の名前で使われることが多いようです。
男の子では「ゴ」の響きで、翔瑚(ショウゴ)や大瑚(ダイゴ)、悠瑚(ユウゴ)と名前の最後に止め字として使われ、聞きなれた響きも新鮮な字面になります。
ただし、「瑚」は画数が多い漢字なので、組み合わせる字も画数が多いと全体的に重たい印象を与えるかもしれないので、苗字を含めた名前全体のバランスを最後に確認するといいですよ。
「瑚」は「大自然」や「宝石」を連想させる字
赤色のコーラル
「珊瑚」は「海」の産物なので、「瑚」は青々としたキレイな海や魚がたくさん泳ぐ「ダイナミックな自然」を連想させます。
また、「宝石」のイメージも伴うので、「きらびやか」「美しさ」「上品」な印象も受けます。花に花言葉があるように「コーラル」には石言葉があり、「確実な成長」「聡明」「長寿」「幸福」などがあるとされています。これらはどれも名前に込める願いと関連付けられそうですね。3月の誕生石でもあるので、誕生月と紐づけることもできますよ。
「瑚」にはどんな願いや想いが込められる?
「瑚」は「ダイナミックな自然」を連想させるため、「自然を愛するおおらかで健康的な人に成長してほしい」と願いを込めて名付けに使うことができます。
また、石言葉の「長寿」「幸福」や「宝石」のイメージをもとに「キラキラと輝かしい幸せな人生を」「宝石のように光り輝く際立った人になってほしい」「長生きしてほしい」と想いを込めることもできます。
名前に「コ」や「ゴ」の響きを使いたいと考える人は多くいると思います。きらびやかでダイナミックなイメージを持つ「瑚」の意味や成り立ちを知って、ぜひ素敵な名前を考えてみてくださいね。