義の意味は？名付けのポイントを徹底解説！
「義」の漢字を名前で見かけたことはありますか？良い意味をもち、「義理」「仁義」「正義」など様々な熟語に使われているので好印象を与えますね。では一体どのような意味の漢字なのでしょうか。意味や由来を理解し、素敵な名前を考えられるように「義」の名付けのポイントをご説明します。
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「義」漢字の読みや画数の基本情報
| 画数 | 13画 |
|---|---|
| 音読 | ギ |
| 訓読 | よ(い) |
| 名乗り | あき、いさ、しげ、たけ、ただし、ちか、つとむ、とも、のり、みち、よし、よしのり、より |
| 意味 | 1. 正しい。よろしい。道理にかなっている
|
| 由来／ 成り立ち |
動物の「羊」と「我」に漢字を分けると、「我」は刃物の意味なので、「羊を生け贄に捧げて神様にお祈りする様子」を表現した。 |
| 説明の 仕方 |
義理人情の義 |
「義」の意味や由来は？
「義」は「正義」「義理」など様々な熟語を連想させてくれますが、もともとの意味は「正しい、よろしい」です。
この意味の由来は漢字を「羊」と「我」の上下に分解すると見えてきます。
「我」はギザギザの刃をしたノコギリの形で、「羊」はそのまま動物の羊を表します。これを組み合わせることで「義」は「羊を生け贄に捧げている」様子を表しています。
古来の人々は神様に助けを乞い、守ってもらおうと考えていたため、「形が整い、病気などの欠陥がない完璧な羊」を生け贄に捧げました。そのため「完璧で間違いない」ことから「正しい、よろしい」の意味が生まれ、さらには「人としての正しい道→道理にかなっている」などの意味も生まれました。
「ヨシ」の響きが有名な「義」
「義」は古くは1910年代に義雄（ヨシオ）の名前で男の子の名前トップ10に入るほどの人気がありました。歴史をさかのぼるとはるか昔、室町時代に足利義満（ヨシミツ）など足利家は代々「義」という漢字を名前に付けていました。そのため少し古めかしい印象がある一方で、当時から漢字の意味が良いととらえられていた様子がうかがえます。
歴史の授業で多くの人が学ぶため、「ヨシ」の読みは一般的に広く浸透していて、名前を考える場合も義伸（ヨシノブ）や正義（マサヨシ）、義人（ヨシト）など「ヨシ」のついた名前がよく見られます。他にも「アキ」「シゲ」「ノリ」「ミチ」など様々な名乗りがあります。
字面は少しかっちりしていて堅い印象があるので、義子（ヨシコ）や義花（ヨシカ）のように柔らかい印象の漢字と組み合わせると女の子らしさを表現できますよ。
「武士道」を想起させる「義」
「義」には「正しい」という意味から派生して、「人としての正しい道」も表すようになりました。そのため古代の中国では「義」がとても大切な考え方だと位置付けられていました。
孔子が説いた儒教という考え方の中で「仁・義・礼・智・信」の5つは人間関係を良好にするために必要な項目だと説かれました。ここでの「義」とは「人として正しいと思われるもの」を指します。
この孔子の教えは時を越え、江戸時代の「武士道」の考え方のもとになりました。武士道における「義」とは、「損得感情や打算で考えずに、人間としての正しい道のこと」で、人間関係を重んじた「義理人情」という言葉もここから誕生しました。
これらの歴史から「人としての正しさ」とは、言い換えると「周囲の人々の模範になる振る舞い」「困った人を助ける」「（正しいと思う）意見を自分の中にもつ」などのイメージもできます。
損得勘定では動かないので、普段は落ち着きはらっていますが、「ここだ！」というときには一心に動き回る様子も想起できるので「繊細であり大胆でもある」という連想もできそうです。
「義」にはどんな願いや想いが込められる？
「義」の一字に願いを込めるなら、子供の成長と、先ほどのイメージをうまく重ねて考えてみましょう。
たとえばシンプルに「正しい行いのできる子になってほしい」「誤った道に進まないように」などの願いを込めることができます。
「周囲の人々の模範になる」「困った人を助ける」「意見を自分の中にもつ」「繊細であり大胆でもある」などのイメージを活かすと「近くに困っている人がいたら助けられる子になってほしい」「しっかりと自分の考えをもって筋を通す人に成長してほしい」「大胆さと繊細さを兼ね備えた知的な人に成長してほしい」なども考えられそうです。
「義」には「昔ながらの人の良さ」が詰まっています。この一字に子供が大きくなる姿を重ねて、ぜひ素敵な名前を考えてあげてください。
【組み合わせて使われる漢字】
正義（マサヨシ）
義雄（ヨシオ）
義樹（ヨシキ）
義人（ヨシト）
義之（ヨシユキ）
義伸（ヨシノブ）
