縁の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「縁」は「ご縁がある」「親子の縁」など、人と人とのつながりを連想させる漢字です。ここから「良い人やモノと巡り会えますように」と願いを込めて名前に使われることがあります。ただ、頻繁に使われるわけではないので名前にどう使われるかなども気になりますね。「縁」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「縁」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 15画 |
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音読 | エン |
訓読 | えにし、ふち、へり、よ(る) |
名乗り | まさ、むね、やす、ゆか、よし、より |
意味 | 1. 衣服のふち飾り。物のへり
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由来/ 成り立ち |
「垂れ下がる」の意味をもつ「彖」と衣や布を指す「糸」を組み合わせて「衣のへりに垂れ下がる飾り」を表現した。 |
説明の 仕方 |
ご縁の「えん」。縁側の縁 |
「縁」の意味や由来は?
「縁」にはもともと「ふち、へり」の意味がありました。絵を飾る枠を「額縁(がくぶち)」といったり、日本家屋における座敷より外側の板の間を「縁側(えんがわ)」といったりするので、なんとなく想像できたかもしれません。
この由来は「縁」の旧字体である「緣」が「衣服のふち飾り」を意味したことにあります。ツクリにある「彖」が頭の大きなブタを形どっており、大きなブタほどお腹が膨らんでいるため「垂れ下がる」の意味があります。これに衣や布を指す「糸」を組み合わせることで、「衣のへりに垂れ下がる飾り」を表現したといわれています。
ここから、衣と飾りの関係をとらえて「衣服に着けられたもの」、つまり「つながり」の意味へと派生しました。
「縁」を使ってどんな名前を考えられる?
「縁」は「エニシ」や「ユカリ」というこの漢字特有の響きをもち、それぞれ男の子、女の子の一文字名前として使われます。
ほかにも「マサ」「ムネ」「ヤス」「ユカ」「ヨシ」「ヨリ」などの様々な読みに漢字を組み合わせて名前を考えられます。たとえば、男の子の名前なら縁樹(マサキ)や縁明(ヤスアキ)、縁彦(ヨシヒコ)、縁人(ヨリヒト)と使ったり、女の子なら縁莉(ユカリ)や縁美(ヨシミ)、縁子(ヨシコ)、実縁(ミヨリ)などと使ったりできますよ。
人と人とのつながりを感じさせる「縁」
「縁」は「ご縁がある」「縁に感謝する」など、「つながり」を連想させる漢字です。この意味は仏教用語へと派生して「因によって果を生ずる作用」、つまり「原因があって結果をもたらす一連の働き、めぐり合わせ」のことを「縁」といいます。「前世からの縁」のように「切っても切れないつながり」「必然」「運命」を感じさせるロマンチックな様子も連想されますね。
「縁」を贈って出会いを大切にする子に
「縁」を名前に使う場合、多くの人は「良い人やモノに巡り会えますように」「出会った人とのご縁を大切にできる子になってほしい」と考えてこの一字を贈るのではないでしょうか。ママやパパにとっては新しい命が誕生することもまた運命的なつながりを感じますよね。
「縁」の漢字を使った「縁の下の力持ち」ということわざを活かして、「陰で努力のできる子に」と考えることもできますね。
人と人との「つながり」や「絆」を連想する「縁」は、名前に使うとそのイメージをストレートに表現できそうです。あまり見かけない漢字なだけに新鮮な印象も与えてくれるはずですよ。「縁」を使って素敵な名前を赤ちゃんに贈ってあげてくださいね。