凪の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「ナギ」の響きをもつ「凪」は、女の子の名前に使いやすい漢字です。しかし、日常生活ではあまり使わない漢字なので、どんな意味をもつのかご存じない方も多いと思います。「凪」を使って素敵な名前をプレゼントできるように漢字の意味や由来、名付けのポイントなどをご説明します。
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「凪」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 6画 |
---|---|
音読 | - |
訓読 | なぎ |
名乗り | な |
意味 | 風や波が静まること |
由来/ 成り立ち |
「風」という漢字の中身が「止まる」で、「風が止んだ状態」を表す。 |
説明の 仕方 |
朝凪、夕凪の凪 |
「凪」の意味や由来は?
「凪」の意味は、漢字の形をよく見ると分かります。「風」という漢字の中身が「止まる」になっている、つまり「風が止んだ状態」を表現しています。そこから、「風や波が静まること」を意味するようになりました。
実は、「凪」は日本で作られた和製漢字で、中国で成立した他の多くの漢字と比べると歴史が浅いため、熟語がほとんどありません。朝や夕方に無風状態になることを「朝凪(アサナギ)」や「夕凪(ユウナギ)」「夜凪(ヨナギ)」と使ったり、俳句で冬の季語を表す「小春凪(コハルナギ)」、新年の季語である「初凪(ハツナギ)」と使ったりするくらいです。
同じく「風」から派生して作られた和製漢字としては、木の葉っぱを吹き枯らす風を表す「凩(コガラシ)」、風をうけて飛ぶ布を意味した「凧(タコ)」があります。
女の子の名付けに使われる「凪」
「凪」は1990年(平成2年)から名前に使えるようになった人名漢字です。そのため、有名人などの名前で見かける機会はあまり多くありません。
漢字の読みは「ナギ」や「ナ」と、あまり豊富なわけではありませんが、女の子の名前によく使われます。「ナギ」の読みからは凪紗(ナギサ)、凪咲(ナギサ)などがあり、「ナ」の読みなら優凪(ユナ)、奈凪(ナナ)、玲凪(レナ)のように使われます。
男の子の名前にも使われることもありますが、「ナギ」の響きがやわらかく、どこか女の子らしい印象を与えるので凪翔(ナギト)、凪央斗(ナオト)のように男の子らしい漢字と組み合わせてあげるケースが多いようです。
【「ナギ」の響きを持つ漢字】
「渚」「汀」「梛」「椛」など
静かな海を連想する「凪」
風がなく、静かな海を想像すると、「海」や「夏」の情景が思い浮かびますね。「凪」はそんなさわやかなイメージを与えます。また、波風がたたない静かな様子からは「平穏でのんびりした雰囲気」が感じられ、ビーチサイドで寝そべっているような落ち着いた印象を与えてくれます。
「凪」に平穏な人生の願いをこめて
「凪」がもつ穏やかな雰囲気から連想して、赤ちゃんの名前にもいろいろな願いを込めてあげたいですね。風がやんだ静かな海の様子から「波の立たない穏やかな人生を過ごしてほしい」や「いつも落ち着いて冷静でいられる子になってほしい」といった願いを込められそうです。
また、「海のようにキレイで誠実な心をもってほしい」というのも思い浮かびますね。荒れていた波が静まったという変化から「周囲にやすらぎを与えてほしい」「希望を与えるような存在になってほしい」なども考えられますね。
赤ちゃんと一緒に穏やかな時間を過ごせる姿を思い浮かべながら、「凪」のつく素敵な名前を考えてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
凪紗(ナギサ)
凪咲(ナギサ)
那凪(ナナ)
杏凪(アンナ)
玲凪(レイナ)
美凪(ミナギ、ミナ)
凪斗(ナギト) など