璃の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「璃」からは、すぐに「瑠璃」という言葉を連想すると思います。漢字からはどこか華やかな印象を受けるかもしれませんが、実際のところどんな意味をもつのでしょうか。「璃」の漢字の意味や由来を知れば素敵な名前を考えるヒントになりますね。「璃」の意味や由来について詳しくご説明します。
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「璃」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 15画 |
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音読 | リ |
訓読 | - |
名乗り | あき |
意味 | 1. 瑠璃という宝石の名前
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由来/ 成り立ち |
「王」は「宝石」を表し、それに読みをあらわす「离(リ)」を組み合わせてできた。 |
説明の 仕方 |
瑠璃の璃 |
「璃」の意味や由来は?
「璃」には特定の意味はなく、ほかの漢字とくっついて「宝石のような玉」を表現する漢字です。ヘンにある「王」は、実は「玉(ぎょく)」という「宝石」を表す漢字がもとになっています。それに読みを表す「离(リ)」を組み合わせて「璃」の漢字が作られました。
多くの人が連想する「瑠璃(ルリ)」という宝石を表すときか、「玻璃(ハリ)」という水晶を指すときに使われます。
ちなみに、なぜ宝石に瑠璃の漢字が当てられているのかというと、もともと古代インドのサンスクリット語では宝石のことを「vaiḍūrya(ヴァイドゥーリャ)」と呼んでいました。「ヴァイドゥーリャ」が「ヴェルーリヤ」と音が変化し、その響きに対して漢字を当てたのが「吠瑠璃(バイルリ)」。そこから「吠」だけが省略されて「瑠璃」となったといわれています。
「瑠璃」はどんな宝石?
ラピスラズリ
瑠璃と聞いてもどんな宝石なのかピンと来ない人も多いと思います。これは仏教で貴重とされる七種の宝のうちの一つといわれ、金や銀と並ぶ貴重な宝石で、現在でいうところの「ラピスラズリ」に当たるとされます。
石に含まれる成分によっても色が変化しますが、代表的な色は夜空のような濃い青色です。日本ではこれを瑠璃色と呼びます。「ラピスラズリ」はその貴重さから世界で初めてパワーストーンとして認識された石ともいわれ、日本では12月、海外では9月の誕生石として広く認知されています。
人気が高まっている「璃」
名付けで「リ」の音には「里」や「梨」、「理」などが当てられることが多かったのですが、字面のカッコよさから2000年代に入ると徐々に「璃」を使う人が増え始めました。
明治安田生命が発表している名前ランキングでは、男の子の名前で璃空(リク)が、女の子では璃音(リオン)や璃子(リコ)などがランクインしています。「リ」の響きは、名前の先頭でも最後にも置けるので、「璃」も使い勝手の良い漢字として人気を集めています。
ただし、名付けの注意点として、男の子に使う場合漢字の組み合わせに一工夫してあげましょう。「璃」は女の子の名前のイメージが強い漢字なので、男の子の場合には璃太郎(リタロウ)や璃仁(リヒト)のように男の子らしい漢字と組み合わせると良いかもしれません。
また、「璃」の画数が多いので、画数の少ないシンプルな字を組み合わせると名前全体がスッキリとした字面になりますよ。
【「リ」の響きをもつ漢字】
「莉」「梨」「理」「李」「凛」など
「璃」がもつ宝石のイメージを活かして
「瑠璃」の印象が強いので、宝石に光があたってキラキラ光る様子から「透明感」「美しさ」「品の良さ」などをイメージされますね。
またラピスラズリは「幸運」を引き寄せるといわれるパワーストーンで、濃い青色をしていることから、「深い海」や「夜空のような輝き」を想起することもできます。「宝石」「ラピスラズリ」という具体的な物からたくさんイメージを膨らませてくださいね。
光輝く人生の願いを「璃」に込めて
「瑠璃」の言葉のイメージや「璃」の字面の良さから名付けに使おうと考える人もいるかもしれませんが、想いや願いも込めてあげると、より一層思い入れが強くなりますよ。漢字自体に意味はありませんが、連想からイメージをふくらませていきましょう。
「瑠璃」の色から「瑠璃色の空、深い海のようにおおらかに」という願いをこめたり、宝石のもつ「透明感」「美しさ」から「透き通るような美しさ」と「きれいな心」を兼ね備えた子供に育ってくれそうです。
また、「瑠璃も玻璃も照らせば光る」ということわざは、「才能や素質をもった人はどこにいても際立つ」ことのたとえで使われるので「才能を磨いて輝かしい人生を」と願いを込めることもできそうです。
「璃」の漢字を使って、赤ちゃんのために輝くような人生を歩めるような名前をプレゼントしてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
杏璃(アンリ)
珠璃(ジュリ)
悠璃(ユウリ)
璃央(リオ)
璃花(リカ)
璃子(リコ)
璃紗(リサ)
璃奈(リナ)
璃乃(リノ) など