鈴の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「鈴」は美しく澄んだ音を出す楽器で、「リンリン」「シャンシャン」「チリンチリン」と音によって様々な印象を与えてくれます。「スズ」や「リン」の個性的な響きをもつ漢字として名付けでは重宝されています。この「鈴」という字の意味や由来を理解し、素敵な願いの込もった名前を考えられるように、名付けのポイントをご説明します。
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「鈴」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 13画 |
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音読 | リン、レイ |
訓読 | すず |
名乗り | かね |
意味 | 1. すず。リン
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由来/ 成り立ち |
「ひざまずいて神のお告げを受けている人」を表す「令」に、「金」を組み合わせて「神様を呼び、また送るときに用いる金属(楽器)」を表現している。 |
説明の 仕方 |
「すず」 |
「鈴」の意味や由来は?
「鈴」とはご存知の通り、金属でできた空洞の球にさらに小さな玉が入れこまれた、振ると音が鳴る「すず」を表します。夏の風物詩である「風鈴」の「チリンチリン」と鳴る音は涼しげでさわやかな気持ちにさせてくれますよね。
この成り立ちは「鈴」を「金」と「令」に分解すると理解できます。「令」はひざまずいて神のお告げを受けている人の形を表し、これに「金」を合わせて「神様を呼び、また送り出すときに用いる金属(楽器)」を表現しています。
別の説では、「令」は「冷」の意味をもって「涼しい様子」を表し、「涼しげな音の鳴る金属」を意味するともいわれています。
「鈴」は名付けに人気の漢字?
「鈴」は「スズ」や「リン」といった特徴的な響きをもつ数少ない漢字で名付けに重宝されています。特に女の子の名前に人気があり、一文字名前の「鈴(リン)」は明治安田生命の名前ランキングに、2013、2014年にランクインしています。また、鈴音(スズネ)や花鈴(カリン)の名前でも何度かランクインし、女の子らしい綺麗な漢字として広く認知されています。
女の子の名前に使われている印象が強い「鈴」ですが、男の子にも使えますよ。鈴太(リンタ)、鈴太郎(リンタロウ)、鈴之介(スズノスケ)などの名前に使われます。「レイ」の響きもあるので、多様な組み合わせで名前が考えられそうです。
穏やかな気持ちにさせてくれる「鈴」
「鈴」は「すず」の小さく「かわいらしい」イメージを連想する人が多くいます。
「すず」には種類がたくさんあり、それぞれの音色からさらに異なった印象も与えてくれます。「風鈴」を想像すると「チリンチリン」と涼しげで「さわやか」なイメージがありますし、クリスマスにサンタさんがソリを走らせたときの「シャンシャン」という「ジングルベル」の音色は「清らかさ」や「冬」の季節感を表現することもできそうです。また神社のお賽銭を投げ込む近くにある大きな鈴は「ガラガラ」と「重厚」でどこか「和」の雰囲気もあります。
古くは、獣や魔物を追い払う用途で使われていた「すず」は、漢字の成り立ちとも相まって「神聖」で「けがれのない」印象も与えてくれますよ。
「すず」の音は、その時々の風情を感じさせて「穏やか」な気持ちになりますね。
「鈴」のように愛される存在に
「鈴」は「清らかさ」を連想させることから「純粋で綺麗な心を持った人になってほしい」「心優しい人に育ってほしい」と願いを込めて名付けによく使われます。
さらに、周囲を穏やかにさせる「すずの音」のように「周りから愛される存在になってほしい」という願いも込められます。どんな時も優しく穏やかで、周りを包み込むような柔らかさ持った人になってくれそうですね。
「鈴」がもつ意味やイメージを理解して、わが子にぴったりの願いを考えてあげましょう。その願いが子供の成長を後押ししてくれるはずですよ。