司の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「司」は「ツカサ」の一文字名前によく使われ、その響きからはどこかスッキリと若々しい印象を受けますね。「司書」や「司会者」など、熟語ではよく目にしますが、一字でどんな意味をもつ字かご存知ですか?意味や由来を知ることできっと素敵な願いを込められますよ。「司」の名付けのポイントをご説明します。
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「司」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 5画 |
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音読 | シ |
訓読 | つかさ、つかさど(る) |
名乗り | おさむ、かず、じ、つぐ、つとむ、もと、もり |
意味 | 1. つかさ。役人。官職。公務。役所
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由来/ 成り立ち |
「口」とそれ以外の部分に分けられ、どちらも「器」の形を表す。「神や祖先をまつる祭典」の様子から、それに従事する人々を指して「司」と呼ぶようになった。 |
説明の 仕方 |
司会者の司 |
「司」の意味や由来は?
「司」には「役人」「官職、公務」「役所」などの意味があり、これらをまとめて「つかさ」という言葉で表します。また、「つかさどる」と動詞の意味でも使われ、「職務(あるいは責任者)として行う、管理する」などを表しています。「会の進行を管理する人」を指す「司会者」という言葉もここからきています。
この漢字の成り立ちには諸説ありますが、「司」の「口」の部分とそれ以外のアルファベットの「F」を反転させたような部分、どちらも「器」の形を表すことに由来するといわれます。その器を用いて「神や祖先をまつる祭典」を行ったといわれ、それに従事する人々を「司」と呼ぶようになりました。
余談ですが、「つかさ」という言葉の語源は「つみ重なる」か、あるいは「つちかさ(土かさ)」だといわれ、「小高い場所」から指示を出す人を日本では「つかさ」と呼ぶようになったといわれています。こうして、漢字が伝来したタイミングで「司=つかさ」と当てられました。
「司(ツカサ)」は男の子の名前?それとも女の子?
「司」は、「ツカサ」の一文字名前が男の子、女の子どちらの名前にも使われます。ただ、もともとは男性の名前としての印象が強かったようで、その後、少しずつ女性の名前にも使われるようになりました。そのため、女の子の場合は「司紗(ツカサ)」のように、女性らしい一字を組み合わせて性別を表現することも増えているようです。
また、音読みの「シ」「ジ」の響きで男の子なら敦司(アツシ)や和司(カズシ)、健司(ケンジ)、晃司(コウジ)など、女の子なら司織(シオリ)や司穂(シホ)、司絵(シエ)などの名前も考えられます。
【「シ」「ジ」の響きをもつ漢字】
「志」「詩」「紫」「士」など
「司」はみんなから頼られる存在
「司」には「管理する」の意味から「(人の上に立って)物事を先導する」様子を連想し、「リーダーシップがある」「責任感」などのイメージがあります。たとえば、スポーツのサッカーでは「司令塔」と呼ばれるポジションがあり、刻々と変化する状況を見極め、試合全体のペースを把握し、時に決定的なパスを出す選手を指しています。「判断力に優れている」「全体を調和させる」と具体的な能力をイメージすることもできますね。
ここから、「頼り甲斐のある人に成長してほしい」「リーダーとしての気質をもった子になってほしい」「より良い判断を常に導きだせる子に」と願いを込められます。
また、「つかさ」という言葉の由来である「高いところから指示を出す」様子は、「全体を見渡す」「視野が広い」と言い換えることができるので、「心配りができる子になってほしい」と表現することもできます。
古くから名前に使われていたこともあり、落ち着いた印象も受ける「司」。イメージを膨らませて素敵な願いの込もった名前を赤ちゃんに贈ってあげてくださいね。