の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「巴」は「トモエ」の響きでしばしば名前に使われる漢字です。一字だけで「トモエ」と読める漢字として重宝され、最近では音読みの「ハ」の響きを用いて名付けに使われることもあるようです。見慣れない漢字でもあるので、どんな意味や願いを込められるのか気になりますね。「巴」を使った名付けのポイントをご説明します。

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「巴」漢字の読みや画数の基本情報

画数 4画
音読
訓読 ともえ
名乗り とも
意味

1. うずまき。うずまくもの
2. ともえ。鞆(とも)に描かれた絵。その模様
3. 中国の地名

由来/
成り立ち
身を丸めているヘビを描いたのが「巴」。
説明の
仕方
「色」の上部の「ク」をなくした字。「ともえ」

「巴」の意味や由来は?

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太鼓に描かれた三つ巴

「巴」は、この漢字が作られた中国ではもともと身を丸めているヘビを描いた字だと言われています。そのため、「ヘビ」そのものや、そのヘビの様子をもとに生まれた「うずまき」などの意味で使われていました。

一方で、古代の日本では弓を射るときに、弾いた弦が左手首に当たるのを防ぐ「鞆(トモ)」という道具がありました。この「鞆」の丸みをおびた形を絵にしたものを「鞆絵(トモエ)」と呼び、漢字が中国から日本に伝わったタイミングで「巴」の丸い字面と「鞆絵」の形が似ていたことから「巴(トモエ)」の読みが当てられました。こうして、「鞆絵」の模様、別名「巴紋(ともえもん)」の意味で広く定着し、本来の「ヘビ」の意味ではあまり使われていません。

この「巴紋」の形から派生して、柔道には「巴投げ」という技があったり、三者が絡み合って対立することを「三つ巴」と呼んだりするようになりました。

「トモエ」の一文字名前で重宝される「巴」

「トモエ」は女の名前として聞きなれた響きです。多くは、その響きに対して「朋絵」や「友恵」のように「トモ」「エ」の響きをもつ漢字を組み合わせて当てられるなか、「巴」は一字で「トモエ」と読める漢字として重宝されています。

また、「トモエ」を縮めた「トモ」の響きで巴美(トモミ)や巴恵(トモエ)、巴寧(トモネ)など、音読みの「ハ」の響きで巴菜(ハナ)や巴瑠(ハル)、彩巴(アヤハ)と使われることもあります。
男の子の場合は「トモ」の響きを活かして巴樹(トモキ)や巴明(トモアキ)、「ハ」の響きで巴琉斗(ハルト)や巴瑠輝(ハルキ)などが考えられますよ。

女性の魅力を感じる「巴」

「巴」は普段の生活で見慣れない漢字なので、どんな願いや想いを名前に込められるのかピンとこない人も多いのではないでしょうか。せっかくなら、我が子なりの想いの込もった名前を考えてあげたいですね。

まず「巴紋」から考えていきます。この模様は、「鞆絵」から生まれた日本で独自に定着した模様で、古くから生活の一部に溶け込んでいました。たとえば、模様が水の渦巻く様子と似ていることからここから、火災除けとして古い建物の瓦に描かれたり、神社やお寺で用いられたりしていました。「和」を感じさせると同時に「神聖」で「清らか」な印象も与えてくれ、「日本的な美しさを表現した子に」「協調性のある子に」と願いを込められます。
次に、「巴」の字を使った歴史上の人物に「巴御前(トモエゴゼン)」という女性がいます(現実にはいなかったとする説もある)。「美しい容姿」をしているにも関わらず「武者としての才能」も兼ね備え、まさに「才色兼備」という言葉が似合う人物でした。この名前を知っていたことで「巴」を名前に使いたい、と考えた人もいるのではないでしょうか?「美しさと才能をもった魅力的な人に成長してほしい」と願いを込めることができますね。
ほかにも「うずまき」の意味から「渦の中心」と重ねて「影響力のある人に」と想いを込めることもできますよ。

普段の生活ではあまり馴染みのない「巴」。意味や由来をしっかりと理解して、素敵な名前を赤ちゃんに贈ってあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
(トモミ)
(トモエ)
(トモネ)
(ハナ)
巴(アヤハ) など

(トモキ)
(トモアキ)
(ハルト) など

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