弘の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「弘」は「広い」「大きい」の意味をもち、そこから「ヒロ」「ヒロシ」「ヒロム」など様々な響きで名前に使われる漢字です。実は、「弘」には「広い」「大きい」以外にも名付けで使えそうな意味があるんですよ。「弘」の意味や由来を理解し、素敵な願いの込もった名前を考えられるように、名付けのポイントをご説明します。
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「弘」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 5画 |
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音読 | グ、コウ |
訓読 | ひろ(い) |
名乗り | お、ひろし、ひろむ、みつ、ゆき |
意味 | 1. 広い
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由来/ 成り立ち |
「弘」は「弓をいっぱいに張り広げている様子」を表現している。「ム」は肘を張り出す様子を示す。 |
説明の 仕方 |
「弓」にカタカナの「ム」を組み合わせた字 |
「弘」の意味や由来は?
「弘」の成り立ちには様々な説がありますが、一説によると肘を張り出している様子を表す「ム」と「弓」を組み合わせ、「弓をいっぱいに張り広げている様子」を表現しているといわれています。ここから「広い」「大きい」の意味をもつようになりました。「広く大きなこと」を「弘大(こうだい)」、「広く知らせること」を「弘報」といい、「広」の字と同じ意味で使われることもあるようです。
男の子に人気で昔から名前に使われる「弘」
「弘」は昔から男の子、女の子どちらの名前にも使われています。特に男の子の一文字名前の「弘(ヒロシ)」は1919~1947年まで29年間、明治安田生命の名前ランキングでトップ10にランクインする人気の名前でした。
最近では、「ヒロシ」以外に「ヒロ」や音読みの「コウ」の響きを使って、男の子なら弘(ヒロ、ヒロム、コウ)や弘哉(ヒロヤ)、弘翔(ヒロト)、弘貴(ヒロタカ、コウキ)など、女の子なら弘子(ヒロコ)、弘乃(ヒロノ)、弘佳(ヒロカ)などの名前が見られます。
「弘」は周囲への働きかけも意味する
「弘」は「広い」「大きい」などの意味をもつことから、「壮大」で「大きく立派」な様子を連想することができます。この「広い」「大きい」の意味をもつ漢字はほかにも「宏」「広」「浩」「裕」などが挙げられます。その中でも「弘」には「広める(=誰かに働きかける)」の意味をもつ特徴があります。
たとえば、「弘法大師(こうぼうたいし)」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。これは、平安時代のお坊さん・空海(くうかい)の没後に、当時の天皇が与えた称号の名前で、空海が生前に「仏法(仏教)を広めたこと」を評価し、「弘法」と贈られたわけです。ほかにも「人としての道を広めること」を「弘道(こうどう)」といったり、「学問を広めること」を「弘文(こうぶん)」といったりします。
周囲に積極的に働きかける姿勢からは「前向き」や、「強い心」をもった様子がうかがえますし、世の中の役に立とうとする「偉大さ」も感じられますね。
「弘」の意味を理解し、赤ちゃんの名前に願いを込める
「弘」は「壮大」「大きく立派」なイメージから「自分の枠にとらわれず大きく育ってほしい」「度量の大きい人になってほしい」と願いを込めることができます。漢字を組み合わせて名前を考える場合には、「道」「志」「知」「輝」「夢」などの漢字を組み合わせて「広さ」「大きさ」「広める」対象を指し示すことで、「道を切り開く」「世界で活躍する」「社会に貢献する」様子を表現することもできます。
さらに、弓を張る様子を表した漢字の成り立ちからは、「強さとしなやかさをもつ人に育ってほしい」と願いを込められます。困難や逆境にめげず、前を向いてほしいという気持ちを託すことができそうですね。
漢字がもつ意味やイメージを理解し、「弘」の字を活かした素敵な赤ちゃんの名前を考えてあげてくださいね。
【漢字を組み合わせて使われる漢字】
知弘(トモヒロ)
弘志(ヒロシ)
弘貴(ヒロキ、ヒロタカ、コウキ)
弘翔(ヒロト)
弘哉(ヒロヤ) など