里の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「ふる里」や「山里」といった言葉で使われる「里」という漢字は、人のぬくもりや素朴さをイメージさせます。和風で柔らかな「サト」の響きや、どこか洋風な「リ」の響きでよく名前に使われていますね。この「里」を使った素敵な名前を考えられるように、意味や由来など、名付けのポイントをご説明します。
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「里」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 7画 |
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音読 | リ |
訓読 | さと |
名乗り | さとし、のり |
意味 | 1. 村里。田舎
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由来/ 成り立ち |
「田」は「人が耕した土地」を、「土」はもとは「社(やしろ)=神を祭る場所」を指していた。神を祭った土地に人々が集まったことから現在の意味に。 |
説明の 仕方 |
村里の里。田と土を上下に合わせた字 |
「里」の意味や由来は?
「里」は、ご存知の通り「村里」などの意味をもつ漢字です。この成り立ちは「里」を上下に「田」と「土」に分けると理解できます。
「田」は「人が耕した土地」を、「土」はもともと「社(やしろ)=神を祭る場所」を指していました。こうして、神を祭った土地を中心として、人々が集まり住んだことから「村里」や「住まい」の意味が生まれたのでした。さらに、人々がその周辺の土地を整え、発展させていったことから行政区画や距離を表わすようにもなりました。
日本では、自分が生まれた土地や過去に住んだことのある土地を「ふる里」といって使うことがありますね。
「里」は「リ」の響きに当てられる人気の漢字
どこか優しく大らかな雰囲気がある「里」は、女の子の名前によく使われる人気漢字です。明治安田生命の名前ランキングによると、数ある漢字の中でも「葵」や「華」などと並んでトップ20前後に入る人気ぶりです。
「莉」「梨」「璃」など、「リ」の響きをもつ漢字はどれも人気がありますが、「里」は見た目が左右対称で整然としており、どんな漢字と組み合わせてもバランスのとりやすい特徴があります。
里桜(リオ)や樹里(ジュリ)、朱里(アカリ)、瑠里子(ルリコ)、里子(サトコ)、美里(ミサト)などと使われるほか、男の子でも千里(センリ)や冬里(トウリ)、海里(カイリ)と使われます。名前の先頭、中間、最後とどこに置いても納まりが良く見えますね。
【「リ」の響きをもつ漢字】
「莉」「理」「璃」「梨」「李」など
「里」にはどんなイメージがある?
日本の田園風景や田舎を想起させる「里」は、人が集まって暮らし、作物を収穫するような「穏やか」で「平和」「協調的」「温かみのある」イメージがあります。
左右対称の字面も地に足のついた落ち着いた印象を与えてくれます。
「里」で人と人とのつながりを願う名前に
「里」は字面、イメージともに「おおらかで落ち着いた」印象を与えてくれる漢字です。「里」を使ったことわざで「千里の道も一歩から」という言葉があり、「どんなに大きいことも手近なところから努力をすれば成功する」ことを意味します。コツコツと着実に歩みを進める情景が浮かんできますね。「おおらかで優しい子に」「コツコツと努力のできる子に」と願いを込めることができそうです。
また、「ふる里」の懐かしい雰囲気、人と人とが密につながる様子から連想して「周囲の人を大切にできる人になってほしい」と表現することもできますよ。
「里」を名前に含んだ子は素直で優しい人になってくれそうですね。漢字の意味を理解して素敵な名前を考えてあげてください。