桜の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「桜」は春に咲く花の代表です。淡いピンク色の花はかわいらしく、どこか奥ゆかしい雰囲気もあり、「桜」の漢字を名前に使いたいと考える人も多いのではないでしょうか。素敵な名前を考えられるように花の特徴や、どのように名付けに使えるのかなどポイントをご説明します。
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「桜」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 10画 |
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音読 | オウ |
訓読 | さくら |
名乗り | お、はる |
意味 | 1. ゆすらうめ。ゆすら。桜桃
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由来/ 成り立ち |
古くは「櫻」と書いた。「賏」は貝を2つ並べたネックレスを表し、「嬰」は「(女性の)首飾り」の意味に。これに「木」を組み合わせて「首飾りのような実がなる樹木」となる。 |
説明の 仕方 |
春に咲く「サクラ」 |
「桜」の意味や由来は?
「桜」はご存知の通り、春に薄いピンク色の綺麗な花を咲かせる樹木の「サクラ」を意味します。
日本では主にバラ科サクラ属の植物全般を指して「サクラ」といいますが、漢字ができた中国では「ユスラウメ」という特定の品種を表しています。漢字の成り立ちには、このユスラウメの特徴が深く関係しているといわれています。
「桜」の由来を探るには、旧字体と呼ばれる元々の形を知る必要があります。「桜」は「櫻」と書き、これを分解するとその意味が見えてきます。
ツクリにある「賏」は貝を2つ並べたネックレスを表し、「女」を組み合わせた「嬰」で「(女性の)首飾り」を意味します。これに「木」を合わせて、「首飾りのような樹木」を表すようになりました。
首飾りといえば丸い玉がいくつも連なっている様子を想像しますね。ここから、サクランボのように連なる丸い実をつける「ユスラウメ」を意味するようになったといわれています。
日本では、その後に似たような特徴をもつバラ科サクラ属の植物全般を指すように意味が変化しました。また、漢字を簡略化するようになって「桜」が使われるようになったのです。
ユスラウメの実
「桜」の特徴は?花言葉は?
春になると「桜」の下に集ってお花見をするように、観賞用の花としてとても人気がありますね。日本という国を代表する花(国花)としてもよく知られています。古くから和歌で詠まれるなど、日本とは関わりの深い花なのです。
ちなみに「三大桜の名所」は、青森県の弘前城、長野県の高遠城址公園、奈良県の吉野山が挙げられます。
「桜」全般の花言葉は「精神の美」「優美な女性」ですが、品種によって様々あります。漢字の由来にもなった「ユスラウメ」の花言葉は「郷愁」「ノスタルジー」「輝き」「貴び」などで、よく耳にする「ソメイヨシノ」という品種の花言葉は「純潔」「優れた美人」です。サクラの花の美しさ、人々を魅了する様子、短期間で散ってしまう「上品で奥ゆかしい」様子などから連想して様々な花言葉がつけられているんですね。
女の子に人気の「桜」。名付けのポイントは?
可愛らしい淡いピンクの花や、日本情緒を漂わせる雰囲気は女の子の名前にピッタリ。明治安田生命の名前ランキングで、女の子の名前に使われる漢字の中でもベスト20に入るほどの人気があります。
音読みの「オウ」や縮めて「オ」の響きで使われることが多く、中でも「美桜(ミオ)」は2004~2015年の12年間連続でランクインする人気の名前です。他には桜花(オウカ)や奈桜(ナオ)、里桜(リオ)などが見られます。
男の子の名前でも桜輔(オウスケ)、桜太郎(オウタロウ)というように使われ、女の子同様に「オウ」「オ」の響きが用いられています。
「桜」にはどんな願いや想いが込められる?
「桜」は普段から馴染みのある漢字なので、多くの人に好印象を与えてくれると思います。花のイメージからは「綺麗で奥ゆかしい」「おしとやか」「華やか」のイメージがありますね。
それに加えて、花言葉にある「精神の美」「優美な女性」などは冬を乗り越えて春に力いっぱい綺麗な花を咲かせる「力強さ」や「外見も内面も美しい」様子がうかがえます。
ここから願いや想いを込めるなら「桜のように綺麗な子に」「飾らないおしとやかな子に」「春の陽気を連想させる暖かく優しい子に」などが思いつきます。
「桜」は国を代表する花ということで、「春」に限らず一年を通して名付けに使われます。特徴をとらえて素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
桜花(オウカ)
桜子(サクラコ)
奈桜(ナオ)
美桜(ミオ)
凛桜(リオ)
里桜(リオ) など