峻の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「峻」は「シュン」の響きで男の子の名前に使われていますね。同じ「シュン」の読みをもつ漢字には「駿」や「俊」があり、ツクリに「夋」が入っているのでそれぞれ何が違うのかも気になると思います。「峻」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「峻」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 10画 |
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音読 | シュン |
訓読 | きび(しい)、けわ(しい)、たか(い) |
名乗り | たかし、ちか、とし、みち、みね |
意味 | 1. 高く大きい
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由来/ 成り立ち |
「夋」は「高くて大きい」様子を表し、「山」と合わせて「高くて大きい山」を意味する。 |
説明の 仕方 |
峻別の峻。俊敏の「俊」のヘンを「山」に変えた字 |
「峻」の意味や由来は?
「峻」は「高く大きい」などの意味がある漢字です。この由来はツクリにある「夋」が深く関係しています。
「夋」は上部にある「ㇺ」が上に尖っている様子から「高くて大きい」の意味があり、これに「山」を組み合わせて「高く大きい山」を表現したのが「峻」です。そこから派生し、高く大きい山は登るのが大変なことから「険しい」や「厳しい」などの意味も生まれました。
たとえば熟語では、「峻峰(シュンポウ)」は高く険しい峰のこと、「峻別(シュンベツ)」は厳しく分別すること、「峻爽(シュンソウ)」は優れて勢いがある様子、などのように使われます。
ちなみに「夋」がもつ「高くて大きい」の意味は、ヘンをかえた「駿」や「俊」にも通じています。「駿」は「高く大きい馬→優れた馬、足の速い馬」、「俊」は「高く大きい人→抜き出ている人→優れている人」の意味で、「高くて大きい」がヘンの意味を修飾しています。
「峻」でどんな名前が考えられる?
「峻」は「シュン」の響きや、ヘンに「山」がある字面から男の子の名前に向いた印象があります。「シュン」の響きはどこか爽やかさがあり、2005年以降男の子の名前でよく使われている響きでもあります。
ここから峻生(シュンキ)や峻介(シュンスケ)と使われたり、他にも「タカ」「トシ」の名乗りがあるので峻人(タカト)、峻大(タカヒロ)、峻晴(トシハル)のように少し目新しい組み合わせで使われたりします。
女の子らしい漢字を組み合わせて峻花(シュンカ)や峻子(タカコ)、峻穂(タカホ)のように使われることもあります。ただし、「峻」を女の子の名前に使う例はそれほど多くないので、使うときは女の子らしい漢字と組み合わせてくださいね。
「峻」は自立した子に育つ
「峻」には「険しい」「厳しい」と少し堅そうなイメージがありますが、「高く大きい」という言葉はそびえ立ってなかなか越えられない「神聖」な印象や「壮大」な雰囲気があります。その尊い印象は「峻」を使った熟語に表れています。
「峻抜雄健(シュンバツユウケン)」という四字熟語は、ひと際力強い様子を表しますし、「峻秀」と使えば山ほど高く抜け出てそびえていることを指し、そこから転じて「(人が)優れている」ことを意味します。
こうした使われかたから「峻」に願いを込めるなら、「険しいことからも逃げずに立ち向かってほしい」「自分に厳しく、人に優しくできる人に」「揺るがない強い気持ちをもった子に育ってほしい」などが考えられそうですね。
「峻」からは厳しさと優しさを兼ね備えたスケール感の大きい様子がうかがえます。「峻」を使って素敵な願いがこもった名前を考えてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
峻生(シュンキ)
峻介(シュンスケ)
峻人(シュント、タカト)
峻大(タカヒロ)
峻晴(トシハル) など