の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「純」は男女ともによく使われる漢字です。「ジュン」の響きでは「潤」と人気を二分しています。また、「スミ」「ズミ」の響きは女の子に見られることが多くなりました。意味のとらえやすい「純」の字を使って、想いの込もった素敵な名前が考えられるように意味や由来、名付けのポイントをご説明します。

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「純」漢字の読みや画数の基本情報

画数 10画
音読 ジュン
訓読 いと、へり
名乗り あつ、あつし、あや、いたる、きよ、きよし、すなお、すみ、ずみ、つな、とう、のり、まこと、よし
意味

1. 混じりけのない糸
2. 混じりけがないこと
3. もっぱら。専一
4. 自然のままであること。飾らない
5. 善い。美しい
6. 和らぐ。穏やか
7. 大きい
8. 縁。ふち
9. 包む。束ねる

由来/
成り立ち
「屯」は「(1カ所に)とどまる、集まる」様子を表し、これに「糸」を合わせて「蓄えられた糸→加工前の糸」と変化して「混じりけがないこと」を意味するように。
説明の
仕方
純粋の純

「純」の意味や由来は? 

純粋

「純」は「純粋」や「純白」と使われるように、「混じりけがないこと」「自然のままであること」を意味する漢字です。この由来にはツクリにある「屯」が深く関係しており、解釈にも複数の説があるようです。

「屯」は「織物の縁(へり)の糸を結びとめた飾りの形」を表すとする説や、ほかにも「地下に根を蓄え、芽が地上に出かけている形」とする説、「たばねた髪飾りをつけた幼児の姿」だとする説など様々な解釈がなされています。しかし、「縁飾り」「新たに出る芽」「髪飾り」はどれも共通して「(1カ所に)とどまる、集まる」様子を表し、これに「糸」を合わせて「集められた糸→蓄えられた糸→加工前の糸」と変化し、「混じりけがないこと」を意味するようになったといわれています。
ちなみに、これらの由来から「純」には「縁」「束ねる」などの意味もあります。

「純」は「ジュン」「スミ」の読みが人気

「純」は熟語の読み方から「ジュン」の響きをもつ漢字として有名で、名前で使う場合にも以前はこの響きが多く使われていました。明治安田生命の名前ランキングによると、1970年から5年連続で「純子(ジュンコ)」がベスト10に入っています。ほかにも元内閣総理大臣の小泉純一郎(ジュンイチロウ)さんやタレントの高田純次(ジュンジ)さんがいるように男女ともに名前に使われていました。

「ジュン」の響き以外に最近では「スミ」「ズミ」の響きで使われることが増えました。この響きは「純」の混じりけのない清らかな様子から連想して「澄」の読み方をもたせたもので、女の子の「カスミ」の響きに合わせて佳純や架純と使われたり、彩純(アズミ)、衣純(イズミ)、純玲(スミレ)などと使われたりします。
ほかにも「アツ」「アヤ」「キヨ」「ノリ」「ヨシ」などの名乗りがあるので様々な組み合わせで名前を考えられますよ。

「純」の優しくやわらかい印象を活かす

「純」という文字を見ると、すぐに「純粋」という言葉を思い浮かべるのではないでしょうか。けがれやよどみのない「ピュア」「素直」「ありのまま」などのイメージが連想されますね。四字熟語の「純真無垢」も「心にけがれがなく自然のままであること」を表すので「まっすぐ素直」な様子が伝わってきます。
また、「純」のもつ「混じりけがないこと」の意味から「高潔」「清らか」なイメージもありますし、漢字自体に「善い、美しい」「和らぐ、おだやか」などの意味があるので、漢字全体から包み込むような「やわらかさ」が感じられます。

「純」にはどんな願いや想いが込められる?

「純」は熟語が多く、普段から目にする機会のある漢字です。そのため、ほとんどの人が「素直」「清らか」などポジティブな印象を受けます。その印象を活かして、子供の成長を後押しするような素敵な願いや想いも込めてあげたいですね。
たとえば、「澄んだ心の持ち主になってほしい」「ありのままの姿で隠し事をせずに生きてほしい」「誠実でみんなから愛される人になって欲しい」と願いを込められます。

「純」は何にも染まっていない清らかさが伝わる字で、生まれたばかりの赤ちゃんにピッタリの漢字です。天真爛漫で元気いっぱいに走り回る姿が想像できますね。漢字の由来やイメージを理解し、素敵な名前を考えてあげてください。

【組み合わせて使われる漢字】
純(アズミ)
純(イズミ)
純(カスミ)
架純(カスミ)
(ジュンコ)
(スミレ) など

(アツヒコ)
(アツヒロ)
(ジュンキ)
(ジュンヤ)
純(マスミ) など

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