凛の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「凛とした」という言葉に使われるように、「凛」という漢字からはどこかクールな印象を受けますね。女の子の名前によく使われるこの漢字ですが、名付けにあたって何か注意することはないのでしょうか。「凛」を使った素敵な名前を考えられるように、漢字の意味や由来など名付けのポイントをご説明します。
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「凛」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 15画 |
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音読 | リン |
訓読 | さむ(い) |
名乗り | り |
意味 | 1. 寒い
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由来/ 成り立ち |
「氷」を表す「にすい」に、読み方を表す「禀」を組み合わせて、心身が引き締まるの意味に。 |
説明の 仕方 |
凛々(リリ)しいの凛(リ) |
「凛」の意味や由来は?
「凛」には物理的に「寒さが厳しい様子」と、精神的に「心がひきしまる様子」の大きく分けて2つの意味があります。
この「凛」は、実は「俗字」と呼ばれるもので、もともと漢字の右下の部分が「示」ではなく、「禾」になっている「凜」という文字でした。
漢字の成り立ちを読み解いていくと、「凜」はヘンにあたる「にすい」が「氷」を表し、「稟(リン)」は下部の「禾」が穀物、上部が米蔵を表すことから「米蔵の中の穀物」を表現しています。穀物を納めている蔵の近くに氷があって「寒々しい→体が縮こまる→心が引き締まる」と転じ、現在の意味になりました。
また、「凛とした」という言葉もここから生まれました。「引き締まる」様子から派生して、「きりっと引き締まって威厳のある様子」を表します。
ちなみに、「凛」と「凜」はどちらも15画で画数が一緒、もちろん、意味も同じです。どちらも名前に使うことができるので、字面が好ましい方を選んでくださいね。
「凛」は女の子の名付けに人気の漢字?
「凛」は「リン」と読ませて女の子の一文字名前として人気があります。明治安田生命が毎年発表する名前ランキングで、「凛(リン)」は2004〜2015年の間、2006年を除いて毎年ベスト100にランクインしています。中でも2014年に関しては1位を獲得するほどの人気ぶり。ただ、名前に使えるようになったのは2004年のことで、近年「凛」を名前でよく見かけるようになったのはこのためです。
「凛」は、頭文字の「リ」だけを取って他の漢字と組み合わせて使われることもあります。同じ読みをもつ「莉(リ)」はどちらかというと可憐な印象があるのに対し、「凛」を使うとクールな印象を与えてくれます。たとえば凛桜(リオ)や凛乃(リノ)などのように、かわいらしさの中にも引き締まった雰囲気をもつ名前になります。
また、男の子の名前にも使われることがあり、凛太郎(リンタロウ)、凛空(リク)など「凛」に男の子らしい漢字を組み合わせるのが人気。男の子の名前でも「凛太郎」は、何度か同ランキングにランクインしています。
【「リ」の響きをもつ漢字】
「梨」「理」「璃」「李」「里」など
「凛」の名付けの注意点は?男性的な印象もあるの?
「凛」を使った言葉を想像すると、「凛とした」「凛々しい」などがすぐに思い浮かびますね。これらの言葉からは「上品で洗練された」「清らかで美しい」「芯があって、しっかりしている」などの印象を受けると思います。これらの意味から、書籍や雑誌で「凛とした女性」「凛々しい女性」と目にすることも多いので、女性的なイメージがあるかもしれません。
しかし、本来この2つの言葉には「きりっと引き締まって威厳がある、勇ましい様子」などの意味があるため、「凛」を「男性らしい」漢字だととらえる人もいます。
このように言葉から受け取るイメージは人によって違うことは覚えておいてくださいね。
品がある中にも力強さを表現できる「凛」
「凛」は、「キリリとした芯の強さ」を感じさせ、女性であれば長い黒髪が似合う「クールビューティ」といった印象があります。「品のある美しさ」が想像できそうですね。クールというところから「知性がある」「賢い」印象も与えてくれます。
そこから名前に込める想いとしては「凛とした人になってほしい」という願いがすぐ思いつくと思いますが、ほかにも「芯の強さ」や「知性がある」様子から「筋を通し、きっぱりと自分の意見を言える人になってほしい」、あるいは「段取りよくスマートに行動できる人になってほしい」という願いを込められます。
品があって力強さも兼ね備えた「凛」を使って、赤ちゃんに素敵な名前を贈ってあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
杏凛(アンリ)
凛緒(リオ)
凛沙(リサ)
凛奈(リナ)
凛乃(リノ)
凛香(リカ、リンカ)
花凛(カリン)
凛太郎(リンタロウ) など