士の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「武士」「戦士」といった言葉に使われているため、「士」からは強くたくましい印象を受けますね。名付けでは「シ」「ジ」「ト」の響きを用いて、篤士(アツシ、アツト)や健士(ケンジ、ケント)、晴士(ハルト)など、男の子の止め字によく使われます。この「士」の意味や由来、込められる想いなど、名付けのポイントをご説明します。
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「士」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 3画 |
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音読 | シ |
訓読 | つわもの |
名乗り | あき、あきら、お、おさむ、こと、さち、じ、ただ、つかさ、と、のり、ひと、まもる |
意味 | 1. 事。職務。事を行う才能のある人
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由来/ 成り立ち |
「士」はオノに似た鉞(まさかり)という道具の形を表している。 |
説明の 仕方 |
武士の士 |
「士」の意味や由来は?
「士」は「武士」「戦士」「博士」など様々な熟語で見慣れた漢字ですね。その成り立ちはとてもシンプルです。オノに似た鉞(まさかり)という道具の形を「士」は表しており、刃を下に向けて置いた様子を文字にしています。鉞は古代戦士の階級を表す道具で、それと同時に王族に仕える証でもあったことから、「士」には「兵士、戦士」「立派な人、学識・徳行のある人」の意味が生まれました。
その後、日本だけでいくつか独自に意味をもつようになり、「侍(さむらい)」の意味や、「学徳を修めた立派な人」から派生して「学士」「弁護士」「消防士」などのように一定の資格・技能をもつ人を指すようにもなりました。
「士」の読みは「シ」が多い?それとも「ト」?
「士」は字の成り立ちや意味から、男の子の印象が強い漢字といえます。そのため、女の子の名前ではあまり見られません。
名前に使う際は多くが止め字に当てられ、音読みの「シ」「ジ」の響きで篤士(アツシ)や泰士(タイシ)、健士(ケンジ)、暢士(ヨウジ)などが考えられます。
また、最近では「ハルト」や「ユウト」など、止め字に「ト」の響きを当てた名前が人気なので、「士」の名乗りの「ト」を活かして晴士(ハルト)や優士(ユウト)、颯士(ハヤト)などと使われる例も増えてきています。ただ、依然として先に「シ」「ジ」の読みを連想する人が多いようです。
注意点としては、「シ」、「ジ」、「ト」の響きがどれも止め字でよく使われるため、一見でどの読みをするか判断が難しいことが挙げられます。周囲の人が慣れるまでは間違って読まれる可能性があることは覚えておいてくださいね。
【「シ」の響きをもつ漢字】
「志」「紫」「司」「史」など
【「ト」の響きをもつ漢字】
「斗」「翔」「都」「杜」「人」など
頼られる存在の「士」
「士」の字からはどんな印象を受けるでしょうか。「兵士」「戦士」「武士」などの熟語の連想で、「たくましい」「勇ましい」「頼り甲斐のある」様子をイメージする人もいれば、「宇宙飛行士」「消防士」「弁護士」など、専門的な「知識や技術のある」「立派」な様子を連想する人もいるかもしれません。
ここから「勇敢に先頭を走り続ける子に育ってほしい」「手に職をつけたしっかりものの子に」「大切な人を守れるたくましい子に」と願いを込めることができそうです。
たくましい成長を連想させてくれる「士」。左右対称の字面もどっしりかまえた安定感があり、男の子の名前に向いていそうです。様々な職種を表す言葉に使われているので、これから我が子がどの道を進むことになるのか想像するだけで楽しい気分になりますね。漢字の意味を理解して、ぜひ素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
祐士(ユウシ、ユウジ、ユウト)
遥士(ハルト)
隼士(ハヤト)
健士(ケンシ、ケンジ、ケント、タケシ、タケト)
桜士郎(オウシロウ) など