の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「精巧な工芸品」「技巧をこらす」など、「巧」を使った言葉からは手先の器用な職人の働く姿が連想されます。「タクミ」の読みは有名で、男の子の一文字名前にたびたび使われています。ただ、一字でどんな意味やイメージをもつかご存知ですか?素敵な名前を考えられるよう、「巧」の名付けのポイントをご紹介します。

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「巧」漢字の読みや画数の基本情報

画数 5画
音読 コウ
訓読 たく(み)
名乗り たえ、たくみ、よし
意味

1. 上手い。技。腕前
2. 上手に
3. 謀る。くわだてる
4. 上手にする

由来/
成り立ち
ヘンの「工」もツクリの「丂」も職人が使う工具を表している。上手に工具を使いこなす姿から様々な意味に展開した。
説明の
仕方
技巧派の巧

「巧」の意味や由来は? 

工具

「巧」はヘンの「工」もツクリの「丂」も職人が使う工具を表しているといわれています。そして、道具を使うのが「上手い」、道具を使った「技、腕前」などの意味が生まれ、まとめて「たくみ」と表現されています。職人の技術と関連した様々な言葉に使われているのはこのためです。

ちなみに「たくみ」の響きに当てられる漢字は「巧」のほかに、「工」「」があります。この3つの違いは、「巧」「工」の2つが「たくむ」と動詞で使われ、「匠」はその動作を行う「職人、大工」など名詞の意味で使われる点です。
ただ、どの漢字にも動詞や名詞の意味があるため、厳密な違いはなくなってきているようです。

「巧」は名前にどう使われる?

「巧」は「タクミ」の響きが有名ですね。一文字名前の「巧(タクミ)」は男の子の名前にたびたび使われます。また、最近では縮めた「タク」の響きに漢字を組み合わせて巧海(タクミ)や巧真(タクマ)、巧斗(タクト)、巧弥(タクヤ)なども見られます。
訓読みの「コウ」の響きも巧基(コウキ)や巧聖(コウセイ)、巧輔(コウスケ)、巧太郎(コウタロウ)など、男の子の名前に使いやすいですよ。

「巧」はどちらかというと男の子の名前に多く使われる字ですが、女の子にも使われます。その場合は、「タク」「コウ」の響き以外に、名乗りの「ヨシ」を使って巧美(ヨシミ)や巧子(ヨシコ)などが考えられます。「巧」は独特の字面なので、組み合わせる漢字には女の子らしい印象の字を合わせると性別が分かりやすくなります。

「巧」には悪い意味も含まれる?漢字から受ける印象は?

もともとは「技術の高さ」「手際の良さ」を表現していた「巧」は、「口先だけでうまく言うこと」を表す「巧言(こうげん)」や「頭の回転が速いこと、転じて、ずる賢いこと」を表す「巧智(こうち)」など、ややネガティブな意味の熟語に使われます。

しかし、一般的に「巧」といえば「技術の高さ」「芸術性」を連想させる漢字で、それだけでネガティブに捉えられることはまずありません。「技術を高めるために努力を惜しまない」「細部にこだわる」「向上心を忘れない」といったイメージが強いので、気にしすぎないでくださいね。

「巧」を贈って一芸に秀でた子に

「巧」は技術を磨く職人を思わせる漢字です。「実直に努力する子になるように」「自分だけの目標に向かって努力を続け、一芸を極めることができるように」と願いを込めることができますね。
技巧的で指先が器用な人を連想する字なので、「工作や絵画などの芸術に秀でた人に」と想いを込めるのも良いかもしれません。私たちの日々の生活も「技術を磨いて手を動かす職人」「裏打ちのある技」が下支えしているといえますね。

障害にぶつかっても負けない「粘り強さ」や、問題を解決する「利口さ」を感じさせる「巧」。漢字の成り立ちや意味を理解し、「巧」がもつイメージを活用して素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
(コウキ)
(コウスケ)
(コウセイ)
(タクト)
(タクマ)
(タクヤ)
郎(コウタロウ)

(コウミ、ヨシミ) など
(ヨシコ) など

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