匡の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「匡」は「正しい状態にする」という意味があり、まっすぐで正義感にあふれたイメージをもつ漢字です。字面も特徴的で「名前に使ってみたい」と考える人も多いと思いますが、普段の生活ではあまり見かけない字ですね。素敵な名前を考えられるように、一字でどんな意味をもっているのかなど、名付けのポイントをご説明します。
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「匡」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 6画 |
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音読 | キョウ |
訓読 | すく(う)、ただ(す) |
名乗り | こう、たすく、ただし、ただす、まさ、まさし |
意味 | 1. 正す。正しくする
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由来/ 成り立ち |
漢字の中にある「王」はもとは「㞷」と書き、「広がる」の意味があった。これに「匚(はこがまえ)」を組み合わせて、「広がりを抑える→正す」の意味に。 |
説明の 仕方 |
匚(はこがまえ)に王 |
「匡」の意味や由来は?
「匡」とは、「ゆがみや間違いを正しく直す」様子を表し、「正す」「正しい」「救う、助ける」などの意味をもつ漢字です。
この成り立ちにはいくつか解釈があります。一説によれば、漢字の中にある「王」はもともと「㞷」と書き、「広がる」の意味がありました。これに「匚(はこがまえ)」を組み合わせて、「広がりを抑える→正す」と変化したといわれています。別の説では、「匚(はこがまえ)」が竹などを曲げて作った箱を表し、これに「曲げる」の意味をもつ「㞷」が組み合わさって「形を正している様子」を表現していると説明しています。
名乗りの多い「匡」。どんな名前が考えられる?
「匡」は一文字名前で使うなら「タスク」「タダシ」「マサシ」、漢字を組み合わせるなら「キョウ」「コウ」「タダ」「マサ」と様々な響きを用いて名付けに使われます。これらの響きや、字面に直線が多いことから、男の子の印象を受けるかもしれませんが、漢字を組み合わせれば女の子の名前にも使えます。
男の子なら、匡人(マサト)や匡貴(マサキ)、匡介(キョウスケ)、寛匡(ヒロタダ)など、女の子では、匡香(キョウカ)、匡子(キョウコ、マサコ)、匡美(マサミ)などが考えられます。女の子に使う場合には、曲線を含んだ柔らかい印象の漢字を組み合わせてあげるとバランスが良さそうです。
まっすぐ誠実な印象の「匡」
「匡」から受ける印象は熟語を見ていくと分かりますよ。「悪いところを正し、ためになるようにする」ことを「匡益(きょうえき)」、「誤りを正すこと」を「匡正(きょうせい)」といい、曲がったことを良しとしない様子からは「堅実」「誠実さ」「真面目」なイメージがあります。
さらにイメージを膨らませると「不正(悪)を正して世や人を助けようとする正義の味方」ととらえることもできます。このように「匡」からは、倫理や道徳にのっとって、正しい道を指し示すようなリーダーや指導者のようなイメージもあります。
頼られる存在になるよう「匡」を赤ちゃんに贈る
「匡」はその漢字の印象から「人から信頼される人に育ってほしい」「真っ直ぐな心を持った誠実な人になってほしい」
と願いを込めて名付けに使われることが多くあります。
さらに、「(人を)助ける」の意味から「周りの人から頼られるような、たのもしい存在になってほしい」「世の役に立つ人に」といった願いも込められます。周りに流されず、「間違っているものは間違っている」と責任感のある芯の強い子に育ってくれそうですね。わが子なりの道を愚直に突き進んで欲しいものです。
漢字がもつ意味やイメージを理解し、「匡」の「正義感」「誠実さ」を活かした素敵な名前を考えてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
和匡(カズマサ)
匡介(キョウスケ)
寛匡(ヒロタダ、ヒロマサ)
匡貴(マサキ)
匡人(マサト)
匡彦(マサヒコ)
匡大(マサヒロ)