淳の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「淳」は時代が変わっても根強い支持があり、名付けによく使われる漢字の一つです。男の子、女の子どちらの名前にも使われ、「アツ」「アツシ」「ジュン」など様々な響きに当てられています。意味や由来を理解して、素敵な願いの込もった名前を考えられるように、「淳」の名付けのポイントをご説明します。
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「淳」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 11画 |
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音読 | ジュン |
訓読 | あつ(い) |
名乗り | あき、あつし、きよ、きよし、しゅん、すな、すなお、ただし、とし、ぬ、まこと、よし |
意味 | 1. 厚い。濃い。豊か。情が深い
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由来/ 成り立ち |
「享」は「神様にお酒をお供えするための器」を表す。これに「氵(さんずい)」を組み合わせて「こして清い(濃い)液を抽出している」様子を表現する。 |
説明の 仕方 |
氵(さんずい)に享受の享 |
「淳」の意味や由来は?
「淳」には「情が深い」「ありのまま、素直」などの意味があります。そのため、熟語では「人情に厚いこと」を表す「淳厚」や、「飾り気のない素直な様子」を表す「淳朴」などと使われます。
この由来はツクリにある「享」を読み解くことで理解できます。「享」の字の解釈には諸説ありますが、「神様にお酒をお供えするための器」の形を描いたといわれています。これに「氵(さんずい)」を組み合わせて「こして清い(濃い)液を抽出している」様子を表したのが「淳」です。ここから、こして要らないものが取り除かれ「ありのまま、素直」の意味が生まれ、さらに「純度が濃い→密度が高い」と変化し、人と人との「情の深さ」を表すようにもなりました。
「淳」は名前にどのように使われる?
「淳」は「アツ」「アツシ」「ジュン」の響きをもつ漢字として有名です。古くは室町時代から名前に使われており、少し前の1970年代には、明治安田生命の名前ランキングのトップ10に何度もランクインしています。
漢字がもつ意味から「純粋さ」を連想するため男女の性別問わず名前に見られます。男の子なら、すっきりとした印象を与える淳(アツシ、ジュン)の一文字名前が人気で、「アツシ」の響きになるよう漢字を組み合わせて淳司や淳志、淳史などと使われたり、ほかにも淳斗(アツト)、淳也(ジュンヤ)、淳平(ジュンペイ)、淳之助(ジュンノスケ)と考えたりできます。女の子では淳子(アツコ、ジュンコ)、淳美(アツミ)、淳奈(ジュンナ)など女の子らしい漢字を組み合わせて使われます。
ちなみに、「淳」には似たような漢字に「惇」があります。「惇」の意味は「人情が厚い」「真心」と、「淳」に似た部分が多くあります。しかし、名付けに使われる頻度は「淳」の方が多いようです。
優しさや温かさを感じさせる「淳」
「淳」は「こして余分のものを取り除く」という漢字の成り立ちから「純粋」「清らか」「素直」なイメージをもつ漢字です。また、純度が高く濃い様子を人付き合いに転用して「義理人情に厚い」と、密な関係性を築いていく様子も連想されます。
「淳」を使った熟語も「混じりけのない上等なお酒」を表す「淳酒(じゅんしゅ)」や「素直で善良なこと」を表す「淳良(じゅんりょう)」などのように、「ピュア」で「汚れのない」様子がうかがえます。
一方で、漢字の響きから「淳」をとらえると「古風」な印象があるともいえます。「ジュン」の響きをもつ漢字といえば、最近では「潤」「純」「隼」などが見られますが、それと比較すると「淳」は昔から名付けに使われてきた歴史があります。「義理人情に厚い」様子と相まって一層「誠実さ」が感じられますね。
「淳」で清らかな心を持った人に
「淳」は「純粋」「清らか」「素直」な印象をもとに「まっすぐに育ってほしい」「素直で思いやりのある人になってほしい」と願いを込めて名前に使われることが多いようです。また、「義理人情に厚い」印象を活かせば「誰に対しても優しい人に育ってほしい」と願いも込められますよ。
無邪気で汚れのない存在である赤ちゃんに「淳」はぴったりの漢字といえそうです。誰に対しても分け隔てなく接し、良好な人間関係を築いてくれそうですね。
漢字がもつ意味やイメージを理解し、「淳」を使った素敵な名前をプレゼントしてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
淳司(アツシ)
淳志(アツシ)
淳史(アツシ)
淳斗(アツト)
淳平(ジュンペイ)
淳也(ジュンヤ)
淳之助(ジュンノスケ) など