の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「想」は、近年「ソウ」の響きによく当てられるようになった漢字です。字面に「心」が入っていることから、どこかやわらかく優しい雰囲気が連想されますね。「想」を使って素敵な名前を赤ちゃんに贈れるように、一字でどんな意味をもつのか、またその由来は何かなど、名付けのポイントをご説明します。

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「想」漢字の読みや画数の基本情報

画数 13画
音読 ソ、ソウ
訓読 おも(う)
名乗り -
意味

1. おもう。思いめぐらす。考える。計画を立てる
2. おもい。考え。イメージ
3. 五蘊(ごうん)の一つ。対象を心に思い浮かべること

由来/
成り立ち
漢字上部の「相」は相互に向き合うことを表し、下部の「心」はそのまま心を意味する。合わせて「(相対するものの)形や姿を心で思い浮かべる」様子を表現している。
説明の
仕方
空想の想

「想」の意味や由来は?

空

「想」には「思いめぐらす、考える、計画を立てる」などの意味があります。また「考え、イメージ」という名詞の意味ももっています。日常で目にする「思想」「回想」「構想」といった熟語はこれらの意味で使われているわけです。

この成り立ちは、「想」を「相」と「心」に分けると理解できます。「相」は相互に向き合うことを表し、「心」はそのまま心を意味します。2つを合わせて「(相対するものの)形や姿を心で思い浮かべる」様子を表現して、先ほどの意味が生まれました。

「想」は名付けにどのように使われる? 

「想」は音読みの「ソウ」や縮めた「ソ」の響きで男の子、女の子の名前に使われます。「ソウ」のやわらかく伸びやかな音と、「想」の漢字の成り立ちである対象物に想いを馳せる優しい姿が重なり、名付けでは近年注目されてきている漢字です。心が下に控えている落ち着いた字形も好印象ですね。

たとえば、男の子では想真(ソウマ)や想太(ソウタ)、想史(ソウシ)、想佑(ソウスケ)など、女の子なら想那(ソナ)、想乃(ソノ)、想空(ソラ)、想和子(ソワコ)などの名前が考えられます。
また、一文字名前の「想(ソウ)」と読む名前でもよく使われます。ただし、漢字のイメージも読み方もやや中世的であるため「性別が分かりにくい」という声もあるようです。

【「ソウ」の響きをもつ漢字】
」「」「」「」「」など

「想」と「思」の「おもう」の意味はどう違う?

「想」が「想う(おもう)」の読みで使われているのを見たことがあると思います。これと同じ読みをもつ漢字に「思」があり、「想う」と「思う」はどのように違うのでしょうか。

様々な説がありますが、「思」は一般的に「(自分が)考えて思ったこと」を表すと言われています。「思考」「思慮」「意志」はどれも「自分が考え、思うこと」を表すわけです。
一方、「想」は「(何かの対象を)心で想い浮かべること」を表し、「想いを馳せる、憧れる」といった「感情の動き」も表現されるようです。そのため、過去を振り返って思い起こすことを「回想」や「想起」といい、当時の「心の機微」に思いを巡らせて、「懐かしい」といった感情が沸き起こるわけです。また、現実ではないものを思い描く「幻想」、現実にはあり得ないような事を想像する「空想」など、夢のようなファンタジーの世界が広がっていく様子や、1人の人を想い続ける「ロマンチック」なイメージも連想できます。
目には見えないものを察知する「想」は、芸術性の高さや感性の豊かさを感じさせます。

「想」を使って、赤ちゃんが愛情豊かな人になるよう願いを込めて

「想」はその漢字の印象から「音楽や芸術を愛する感性豊かな人になってほしい」などと願いを込められることが多いようです。
さらに、「想い」を巡らせて人の気持ちを深く考える様子から、「周りの人を大切に想い、周りの人からも大切に想われるような人になってほしい」「優しく思慮深い人になってほしい」と表現することもできます。わが子とその周囲を含めた人たちの相互の幸せを願いに込めることができそうですね。

漢字がもつ意味やイメージを理解し、「想」を活かした素敵な名前を考えてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
(ソウマ)
(ソウタ)
(ソウシ)
(ソウスケ) など

(ソナ)
(ソノ)
(ソワコ) など

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