篤の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「篤」の字は俳優の渡部篤郎(アツロウ)さんやサッカー日本代表の内田篤人(アツト)選手など、男の子の名前によく使われていますね。納得のいく名前探しができるよう「篤」の意味や由来など、名付けのポイントをご説明します。
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「篤」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 16画 |
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音読 | トク |
訓読 | あつ(い) |
名乗り | あつし、しげ、すみ、とく、ひろ |
意味 | 1. 馬がゆっくり歩く。行きづまる
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由来/ 成り立ち |
漢字上部の「竹」は「丸い筒状のもの」、これに動物の「馬」を組み合わせて「丸い馬→大きい」と変化して「厚み」を表すようになった。 |
説明の 仕方 |
竹(たけかんむり)に馬を合わせた字 |
「篤」の意味や由来は?
「篤」はもともと「馬がゆっくり歩く」「厚い」などの意味をもつ漢字です。これは漢字上部の「竹」と下部の「馬」に分けると由来が分かります。
解釈には諸説ありますが、「竹」は丸くて厚い筒状のものなので、ここでは「丸い、太い」といった意味で使われ、これに「馬」を組み合わせて「丸い馬、太った馬」を表現し、その馬が「ゆっくり歩く」様子や、「太った→大きい→厚みのある」と展開して「手厚い、人情が厚い、誠実」など、「厚い」の意味が生まれました。
また、重みのある様子から派生して「ある1点に重点がある→もっぱらである、熱心である」という意味も生まれました。
男女ともに「アツ」の響きでよく使われる「篤」
「篤」は、明治安田生命の名前ランキングに2014、2015年に男の子の名前でランクインしています。「アツシ」や「アツト」の響きに当てられることが多く、一字で篤(アツシ)や漢字を組み合わせて篤志、篤史など、「ト」の響きをもつ様々な漢字を組み合わせて篤人、篤翔、篤仁などが考えられます。そのほかにも篤己(アツキ)、篤大(アツヒロ)、篤弥(アツヤ)などが見られます。
男の子の名前で見かける機会が多いので「女の子の名前には向かない?」と考える人もいるかもしれませんが、篤子(アツコ、トクコ)や篤妃(アツヒ)、篤美(アツミ)などの女の子らしい漢字を組み合わせて使われることもありますよ。
「篤」は良い印象の漢字?
「篤」は「字面」「漢字の意味」「熟語」などから漢字の印象を知ることができます。
「字面」からは「馬」の字があるので「躍動感」「力強さ」を感じさせます。
「漢字の意味」にある「厚い」からは、「情に厚い」「手厚いもてなし」など、「誠実」で「思いやり」のあるイメージがありますし、「心が穏やかで誠実なこと」を表す「温厚篤実(おんこうとくじつ)」や、「思いやりの心が厚く、落ち着いていること」を表す「敦篤虚静(とんとくきょせい)」などの四字熟語からも印象が伝わってきます。
また、「もっぱら、熱心」の意味から「熱意のある」「一途」などのイメージも出てきます。「とくとご覧ください」と使われる「とくと」も、漢字で書くと「篤と」で、「熱心に、念を入れて」といった意味合いがあります。
「篤」を贈って「一途で優しい子」に
「篤」の一字を名前に使うなら、イメージを活かしてわが子なりの願いや想いを込めて赤ちゃんに贈ってあげたいですね。
「誠実」「思いやり」の印象をもとすると、シンプルに「思いやりのある子になってほしい」「困っている人がいたら手を差しのべられる子に」と表現できますね。
また、字面に「馬」があるので「躍動感」をもとに願いを込めることもできますし、「竹馬(ちくば)の友」という、まさに「篤」の字面を表現したようなことわざがあって、ここから願いを込めることもできます。意味は「幼いころからの友達、幼馴染」で、切磋琢磨できるような大切な友達が周囲に集まるような子に育ってほしいですね。
「熱意のある」「一途」な印象を活かせば「何事も一生懸命に取り組んでほしい」と考えることもできますよ。
一つのことにとことん打ち込み、周囲に気配りもできる。そんな子に成長してくれそうですね。「篤」の意味をしっかりと理解し、素敵な願いを込めて赤ちゃんにプレゼントしてあげましょう。
【組み合わせて使われる漢字】
篤己(アツキ)
篤志(アツシ)
篤史(アツシ)
篤人(アツト)
篤翔(アツト)
篤仁(アツト)
篤大(アツヒロ)
篤弥(アツヤ) など