叶の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「叶」の漢字は、「夢を叶える」「願いが叶う」とよく使われることから、「自分の望み通りになる」といった意味を連想するのではないでしょうか。実は他にも意味があるのをご存知ですか?「叶」の意味や由来をきちんと理解して素敵な名前を考えられるように、名付けのポイントをご説明します。
更新日:
「叶」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 5画 |
---|---|
音読 | キョウ |
訓読 | かな(う) |
名乗り | か、かない、かのう、とも、やす |
意味 | 1. 合う。一致する。和合する。調和する
|
由来/ 成り立ち |
「十」は「十分、完全、多い」などの意味で、「口」は人の口を表し、「言葉」や「話す」の意味をもつ。2つを組み合わせて大勢の人の話しが「合致する」ことを表現している。 |
説明の 仕方 |
願いが叶うの「叶う」、口と漢数字の十を合わせた漢字 |
「叶」の意味や由来は?
「叶」の意味を考えるときに、日常生活で「夢が叶う」と使われることから「(自分の)望み通りになる」「(目標が)達成される」などの言葉を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、これらの使い方は日本独自のもので、漢字が本来もっているのは「合う、一致する」「和合する、調和する」の意味です。この由来は「叶」の成り立ちから理解できます。
「叶」ができあがった経緯は、漢字を「口」と「十」に分解すると見えてきます。
「十」は縦横に線が伸びていることから全方位を網羅しているような雰囲気があり、ここから「十分、完全、多い」などの状態を表しています。「口」は人の口を表し、ここでは「言葉」や「話す」の意味で使われ、2つを組み合わせて「(大勢の人の話しが)合致する、調和する」状態を表現しています。
日本独自で生まれた「望み通りになる」の意味は、「(自分が望んだことと)一致する」というところからきたようです。
近年名付けに人気の「叶」
「叶」は名付けにおいて近年人気が高まっている漢字の1つです。名前として使えるようになったのは、1990年(平成2年)のことで、そこから現在では、明治安田生命が発表する名前ランキングに男女それぞれの名前でランクインするまでになりました。
名前に使う場合には、「叶う」から生まれた「カナ」や、縮めた「カ」の響きで、女の子に叶恵(カナエ)や叶望(カナミ)、和叶(ワカナ)、夢叶(ユメカ)、遥叶(ハルカ)など、男の子では叶太(カナタ)や叶翔(カナト)などと使われます。
そのほかに音読みの「キョウ」の響きを使えば、叶佳(キョウカ)や叶子(キョウコ)、叶平(キョウヘイ)、叶一郎(キョウイチロウ)と女の子、男の子それぞれの名前が考えられます。
また、最近では漢字の読みにもともとなかった、「ト」の響きで用いられるケースも見られるようになりました。
【「カ」の響きをもつ漢字】
「楓」「香」「華」「佳」「果」など
希望に満ちている「叶」
「叶」は「夢を叶える」という言葉でよく使われているので、シンプルに「自分なりの夢を追い求めてほしい」「人生を通じて大きなことを成し遂げてほしい」と想いを込めることができますね。
また、夢を叶えるためには「努力すること」「諦めない心」が必要なので、「努力を怠らない子に」「高い壁にぶつかっても諦めずに乗り越えてほしい」などの願いも込められます。
「叶」がもつ「和合する、調和する」の意味からイメージを膨らませば、「どんな環境にも馴染める子になってほしい」と表現することもできますよ。
これから生まれる赤ちゃんが、どんな夢や希望をもって生きていくのか想像しながら、「叶」を使った素敵な名前を考えてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
叶恵(カナエ)
叶望(カナミ)
叶佳(キョウカ)
叶子(キョウコ)
遥叶(ハルカ)
和叶(ワカナ)