嘉の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「嘉」は普段生活していると名前以外であまり見かけない字で、一字でどんな意味をもつかご存知ない方も多いのではないでしょうか。実は昔から名付けによく使われている縁起の良い漢字なんですよ。漢字の成り立ちやイメージを知って、より素敵な名前を考えられるように「嘉」の名付けのポイントをご説明いたします。
更新日:
「嘉」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 14画 |
---|---|
音読 | カ |
訓読 | よ(い)、よみ(する) |
名乗り | ひろ、よし、よしみ、よみし |
意味 | 1. 立派。優れている。めでたい
|
由来/ 成り立ち |
「楽器」を表す「壴」と農具の「スキ」を表す「加」を組み合わせて作られた漢字。スキをお祓いして清める「豊作の農耕儀礼」を表現している。 |
説明の 仕方 |
「喜」の下部の「口」を「加」にした漢字 |
「嘉」の意味や由来は?
「嘉」は「立派、優れている、めでたい」「幸い」などの意味があり、あまり馴染みはありませんが「めでたい年」を「嘉歳(かさい)」、「めでたいこと」を「嘉慶(かけい)」など、喜ばしい様子を表す言葉に使われます。
この「嘉」は「楽器」を表す「壴」と農具の「スキ」を表す「加」を上下に組み合わせて作られた漢字で、楽器をにぎやかに鳴らしてスキをお祓いし清める「豊作の農耕儀礼」を表現しています。ここから、「豊作=めでたいこと、良いこと」を表すため、「めでたい」「幸い」といった様々な意味が生まれたわけです。
「嘉」を使ってどんな名前が考えられる?
「嘉」は縁起の良い意味があるため、昔から名付けによく用いられてきました。特に「ヨシ」の響きは有名で嘉之(ヨシユキ)や嘉人(ヨシト)、嘉和(ヨシカズ)、嘉紀(ヨシキ、ヨシノリ)と男の子の名前でたびたび目にすることがあるのではないでしょうか。名乗りの「ヒロ」を使えば明嘉(アキヒロ)や嘉都(ヒロト)、嘉海(ヒロミ)と考えることもできますよ。
女の子の名前に使うなら、音読みの「カ」の読みで嘉奈(カナ)や嘉帆(カホ)、遥嘉(ハルカ)、美嘉(ミカ)と使うことができます。「カ」の響きで人気の「華」「果」「花」よりも、見た目からしっかりした印象を受けますね。
「嘉」は縁起のよい漢字!
「嘉」は「良い」「めでたい」「美しい」「幸い」といった前向きな意味を多くもち、子供の幸せな人生を願うにはピッタリの漢字といえます。
古くは600年ほど前の室町時代から名前に使われていて、近ごろ名前で見かける漢字よりも字面が複雑で「古風」な雰囲気もあります。なかなか名前以外で見かけない漢字なので「目新しい」印象も与えてくれそうです。
「嘉」にはどんな願いや想いが込められる?
「嘉」は良い意味をたくさんもった漢字です。「幸せの多い人生を送ってほしい」「優れた立派な人になってほしい」と願いを込めることができますね。
また、結婚や成人の儀式といった「祝いの場面」にも登場するので「周囲の人と喜びを分かち合える心が豊かな人になってほしい」と想いを込めることもできそうです。
「嘉」は昔から名付けに使われてきた縁起の良い漢字です。「喜ばしい」イメージを活かした素敵な名前を考えてあげてください。
【組み合わせて使われる漢字】
明嘉(アキヒロ)
嘉都(ヒロト)
嘉海(ヒロミ)
嘉和(ヨシカズ)
嘉紀(ヨシキ、ヨシノリ)
嘉人(ヨシト)
嘉之(ヨシユキ) など