慧の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「慧」はケイと読んで、男の子に人気の「ケイタ」や「ケイゴ」などの名前に当てられます。しかし、普段の生活ではなかなか馴染みのない漢字で、一字でどのような意味があるかは知らない人も多いと思います。「慧」を使って素敵な赤ちゃんの名前を考えられるように、漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「慧」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 15画 |
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音読 | エ、ケイ |
訓読 | かしこ(い)、さと(い) |
名乗り | あきら、さと、さとし、さとる、とし、よし |
意味 | 1. 賢い。頭の働きが優れている
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由来/ 成り立ち |
「彗星」を意味する「彗」の字から「ほのかに光る」と連想し、「心」と組み合わせて「心の中のかすかな光→一瞬のひらめき」と変化した。 |
説明の 仕方 |
彗星(スイセイ)の「彗」の下に「心」 |
「慧」の意味や由来は?
「慧」は一字で「賢い」の意味があります。この由来は漢字を上下に分解すると見えてきます。
「慧」の「心」の上にある部分は、元は横線が突き抜けた「彗」と書いていました。この「彗」は「ハレー彗星(スイセイ)」などの言葉に使われるように天体系で見られる「彗星、ほうき星」を表す漢字です。
「彗星」は太陽の周囲を回る天体の中でも、ガスや氷が尾を引くように移動しているものを指します。この尾を引く様子から「ほのかに光る」と連想し、「心」を組み合わせて「心の中のかすかな光→一瞬のひらめき→才知の巡りが速い」と変化していきました。
こうして「慧」に「賢い」や「知恵」の意味が生まれたのではないかといわれています。
余談ですが、「知恵」は「智慧」とも書きます。「知恵」は知識などに基づいて適切に物事を処理する能力のことをいい、「智慧」は仏様に通じて悟りを開き、真理を明らかにした状態のことを指します。
「何かを知っている」という意味では同じですが、「智慧」は「知恵」よりも高度で体現するのが難しい概念のようです。
「ケイ」の響きで使われる「慧」。名付けの注意点は?
「慧」は「ケイ」「サトシ」「サトル」など、男の子の名前に使えそうな響きをもっています。明治安田生命の名前ランキングでも2004年以降、一文字名前の慧(ケイ、サトシ、サトル)は何度かランクインしています。
漢字を組み合わせて使う場合は慧太(ケイタ)や慧人(ケイト)、慧一朗(ケイイチロウ)のようにも使えます。「ケイ」の響きをもつ漢字は他にも「慶」「啓」「圭」「恵」などがありますが、「慧」は字面が特徴的で、「彗星」を意味する「彗」が含まれるので他の漢字にはないカッコ良さを感じますね。
ただ見た目が少し堅い印象を与えるので、女の子の名前での使用例は多くありません。「エ」の響きで慧美(エミ)、「ケイ」の響きで慧子(ケイコ)など女の子らしい漢字との組み合わせで見られます。
「慧」を使った名前を考える上では、漢字の組み合わせに注意してください。「慧」の字を見てすぐに読めない人もいます。漢字を組み合わせる場合は、難しい漢字の組み合わせになっていないかを確認してみてくださいね。
【「ケイ」の響きをもつ漢字】
「慶」「圭」「啓」「敬」「桂」など
「慧」の赤ちゃんの名付けにはどんな願いや想いが込められる?
「慧」がもつ「賢い」の意味から「頭の回転が速い」「聡明」なイメージがあります。
このイメージを活かして願いや想いを込めるなら、シンプルに「賢くなってほしい」「自分で考えて動ける子になってほしい」などが考えられます。
また、「知恵」ではなく「智慧」がある様子を想像して、「聡明で誰の心も理解できる優しい子に」「周囲と調和がとれ、どこに行っても馴染める人になってほしい」と願いを込めることもできそうです。
「慧」の一字に素敵な願いを込めて赤ちゃんの名前を考えてあげてくださいね。