の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「キ」の響きで「サキ」や「ナツキ」などの名前に当てて止め字に使われる「季」。同じ「キ」の響きをもつ漢字は「紀」「希」「樹」などたくさんあって、どれを名前に使おうか迷っているという人もいるかもしれません。「季」の特徴をしっかりと捉えられるように、意味や由来など名付けのポイントをご説明します。

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「季」漢字の読みや画数の基本情報

画数 8画
音読
訓読 すえ
名乗り とき、とし、のり、ひで、みのる
意味

1. 末。末っ子。四季の各三ヶ月の終わりの月
2. 若い。幼い
3. 小さい。細かい。細い
4. 時。春夏秋冬の各期間。季節。時期

由来/
成り立ち
「禾」は「実ったばかりの若い稲の穂」を、「子」は「子供」を表す。「若い稲」と「子」を組み合わせて「年が若い」ことを表現している。
説明の
仕方
季節の季

「季」の意味や由来は? 

風景

「季」は「季節」「四季」などの言葉から、「春夏秋冬」を表す漢字として有名で、ほかにも「季節」「時期」なども表すことからまとめて、「とき(時)」を意味する漢字です。しかし、漢字本来の意味はさらに別にあるので漢字の成り立ちから確認していきましょう。

「季」は「禾」と「子」を上下に組み合わせた漢字で、「禾」は「実ったばかりの若い稲の穂」を、「子」は「子供」を表します。解釈には様々な説がありますが、「若い稲」と「子」を組み合わせることで「年が若い」ことを表したといわれています。ここから「若い、幼い」の意味や、「小さい、細かい」、さらには兄弟の中で一番若い「末っ子」などの意味が生まれました。

派生して、旧歴の3、6、9、12月を「季」と呼ぶようになりました。これは春夏秋冬の4つの季節を旧歴では1~3月、4~6月、7~9月、10~12月の4つに分けたことに由来し、それぞれの季節の「末」である3、6、9、12月を「季」がもつ「末」の意味と重ねたわけです。ここから、「とき(時)」「春夏秋冬」などの意味につながりました。

「季」はどう名前に使われる?名付けの注意点は?

「季」は多くは「キ」の響きで名前に使われます。女の子なら亜季(アキ)、美季(ミキ)、季穂(キホ)などが考えられ、特に「咲」と組み合わせた咲季(サキ)という名前からは「花が満開に咲いている温かな春」を、「瑞」と組み合わせた瑞季(ミズキ)からは「新緑のみずみずしい初夏」など、組み合わせる漢字によって美しい季節を感じさせることができます。

男の子なら洸季(コウキ)や和季(カズキ)、達季(タツキ)、亜季斗(アキト)などと使われ、ほかにも「トキ」「トシ」「ヒデ」「ミノル」など様々な名乗りがあるので、一文字名前で季(ミノル)や組み合わせて季晴(トキハル)、季仁(トキヒト)などの名前も考えられます。

【「キ」の響きをもつ漢字】
」「」「」「」「」など

「季」を名前に使うのは末っ子に限られる?

漢字の意味にもあるように「季」には「末っ子」の意味があります。ここから「末っ子の名前じゃないと季は使えないの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし、そう考えられていたのは一昔前で、現在では生まれた順番に関係なく「季」が用いられているようです。

多くの人が受ける漢字の印象は「季節」の「季」、「季語」の「季」のように「彩り豊かな自然や季節」、春夏秋冬を通じて木々がすくすくと育つ「生命力」などがほとんどです。四季の美しさや鮮やかさを愛するような、「感性の豊かさ」「純粋な心」など温かみを連想させる漢字だといえます。

「季」を使って感性豊かな子に

「季」はその漢字の印象から「感性豊かな人になってほしい」「元気にすくすくと育ってほしい」と願いを込めて使われます。

さらに、1年を通した四季折々の情緒を感じる「おおらか」で「純粋な心」を持ち合わせた様子から「優しく包容力のある人になってほしい」「いつまでも純真無垢でいてほしい」という願いも込められます。周りを柔らかく包み込み、慈しみに満ちた様子は大自然が私たちを癒してくれるのと重なる部分もありますね。

漢字がもつ意味やイメージを理解し、「季」の「自然の美しさ」「生命力」を活かした素敵な名前を考えてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
季(アキ)
季(ミキ)
(キホ)
季(サキ)
季(ミズキ) など

洸季(コウキ)
季(カズキ)
季(タツキ)
亜季(アキト)
季晴(トキハル)
(トキヒト) など

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