柚の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
果物の「ユズ」で知られる「柚」。2005年頃から女の子の名前で徐々に人気が上がり、明治安田生命が発表する名前ランキングでは「柚」を使った名前がたくさんランクインしています。素敵な名前が考えられるように「柚」の漢字の意味や由来、「ユズ」の特徴、名付けのポイントなどをご説明します。
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「柚」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 9画 |
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音読 | ユ、ユウ |
訓読 | ゆず |
名乗り | - |
意味 | 1. ゆず。柑橘類の一種
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由来/ 成り立ち |
「木」に「通り抜ける」を意味する「由」を合わせ、「果肉からたくさん汁が通り抜けてくる植物」を表現している。 |
説明の 仕方 |
果物の「ユズ」 |
「柚」の意味や由来は?
「柚」はミカン科ミカン属の果物「ユズ」を表します。「ユズ湯」などで有名な柑橘系の果物で、その特徴を表現してこの漢字が生まれたといわれています。
諸説ありますが、漢字のツクリにある「由」には「通り抜ける」という意味があります。たとえば「氵(さんずい)」を組み合わせると「油」で、「通りのよい液体」の意味になります。「柚」は「木(きへん)」を組み合わせているので、「果肉からたくさん汁が通り抜けてくる植物」となり、その特徴をもつ「ザボン、ブンタン」という柑橘系の果物を意味していました。
そして、「柚」の漢字が日本に入ってきた際に「ザボン、ブンタン」ではなく、「ユズ」に当てられたことから、日本では「柚=ユズ」の意味で使われるようになったのです。
「柚」はどんな果物?花言葉は?
ユズの実
「柚(ユズ)」の実は爽やかな香りが特徴です。食べ物の脇に添えて薬味として使われたり、ユズコショウのように調味料として使われたり、香りを活かしてアロマオイルに使われたりと、用途は様々です。
花言葉は「健康美」「汚れなき人」「恋のため息」などがあります。5~6月に咲かせる白い花が純粋な印象を与えることや、美肌やむくみの改善効果をもつことから、これらの花言葉が生まれました。
12月の冬至にはユズ湯に入る風習があるのをご存知の人もいると思います。これは香りが強いもので邪念を払うという儀式的な要素があります。
「柚」は名付けに人気の漢字?
「柚」は1990年から名前に使えるようになった比較的新しい人名漢字です。どちらかというと女の子の名前によく見られ、「ユズキ」の響きに当てられることが多いようです。「ユズ」か「ユ」の響きに「柚」を当てて、柚希、柚季、柚月などのように使われます。
他には「ユズ」の響きに止め字を加えて柚葉(ユズハ)や柚花(ユズカ)、「ユ」の響きで柚那(ユナ)や柚衣(ユイ)、美柚(ミユ)と使われることもあります。
このように組み合わせは多様で、明治安田生命が発表する名前ランキングでは2007~2015年の9年間、「柚」を使った名前が多数ランクインしています。
男の子の名前では、「ユウタ」「ユウト」など人気の名前に当てて、柚太や柚斗と使われます。
「柚」にはどんな願いや想いが込められる?
「柚」の果物としての特徴をとらえると様々な願いや想いをこの一字に込められます。「サッパリとした香りの良さ」から「爽やかな子になってほしい」と考えたり、調味料として料理にアクセントを加えられることから「個性の際立つ子になってほしい」と表現したりできます。
「健康美」の花言葉を使えば「健やかに人生を過ごせますように」と想いを込められますね。
「梨」や「桃」など果物を意味する漢字は名付けで人気がありますが、「柚」にはかわいらしさの中にもどこか爽やかな雰囲気が含まれます。「柚」に願いを込めて、素敵な名前を贈ってあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
美柚(ミユ)
柚衣(ユイ)
柚花(ユカ、ユズカ)
柚希(ユキ、ユズキ)
柚季(ユキ、ユズキ)
柚那(ユナ)
柚茉(ユマ)
柚実(ユミ)
柚芽(ユメ) など